介護福祉士国家試験の合格点は、毎回同じ点数ではありません。総得点125点の60%程度を目安に、その回の問題の難しさで補正して決まります。直近の第38回は64点でした。この記事では、厚生労働省と試験センターの資料(2026年10月30日に確認)をもとに、合格点の決まり方と回ごとの違い、そして点数のほかに必要な条件を整理します。
介護福祉士の合格点は何点? 第38回は64点
第38回(2026年1月実施)の合格基準は、厚生労働省の資料で次のように示されています。
- 総得点125点に対し、64点以上であること(総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は1問1点)
- そのうえで、11の科目群すべてで得点があること
125点の60%は75点です。第38回の64点は、それより11点低い設定でした。つまり「6割取れば合格」と固定で覚えるのではなく、「6割前後が目安で、回によって上下する」と理解するのが正確です。
合格点は試験が終わってから、問題の難易度を見て決まります。受験前に「何点取れば確実に通る」とは言えません。ただし直近の回では、5割台後半〜6割が合格点の水準でした。
回ごとの合格点は? 第35回〜第38回
各回の「合格基準及び正答について」の資料から、筆記試験の合格基準点を表にします。満点はいずれも125点です。
割合は、基準点を125点で割って小数第2位を四捨五入した、この記事での計算値です。
この表から読み取れることは次のとおりです。
- 4回のうち、ちょうど6割(75点)だったのは第35回だけ
- 第36回以降は、64〜70点の範囲
- 最も低い第38回と、最も高い第35回では11点の差がある
なお第36回までの資料には、筆記試験の合格基準のほかに実技試験の合格基準も別に載っていました。第37回の資料からは、筆記試験の基準のみが示されています。
第35回より前の回の合格点は、この記事では扱っていません。確認できた回だけを載せています。
点数が足りていても不合格になる条件とは?
合格には、合格基準点以上であることに加えて「11の科目群すべてで得点があること」が必要です。得点があるとは、その科目群で1問以上正解していることです。
11の科目群は次のとおりです(第38回の資料の順)。
出題数の少ない科目群もあります。たとえば人間の尊厳と自立は、介護の基本と合わせて1つの科目群です。「得意な科目で点を稼ぐ」だけでなく、どの科目群も0点にしない準備が必要です。科目群ごとの押さえ方は、今後の記事で整理します。
第38回のパートごとの基準点は?
第38回から、全パートの総得点で合格できなかった人にも、パートごとの判定が行われるようになりました。各パートの基準点は、全パートを受けた全受験者のパート別の平均得点の比率で、全体の合格基準点を按分して決まります。
第38回の資料に載っている各パートの基準点は次のとおりです。
3つを足すと、全体の合格基準点の64点になります。このパートごとの基準点は第38回の数字です。回ごとに全体の基準点が変われば、按分した基準点も変わります。
パート合格となるのは、そのパートの基準点以上で、かつそのパートを構成する全科目群で得点があった場合です。合格したパートは、そのパートに合格した試験の翌々年まで有効とされています。しくみはパート合格の記事で詳しく整理しています。
第39回からの合格基準は何が変わる?
試験センターの合格基準のページによると、第39回からは、一部のパートだけを受験した人もパートごとの基準点で判定されます。全パートを受験した人の判定は、次のどちらかです。
- 総得点が合格基準点以上で、11の科目群すべてで得点がある(これまでと同じ通常の合格)
- 1を満たさなくても、各パートの基準点以上を取り、そのパートの全科目群で得点がある(パート別の合格)
配点は、Aパート60点・Bパート45点・Cパート20点の合計125点です。これは配点であり、パートの合格基準点ではありません。基準点は試験のあとに、上の按分の方法で決まります。
第39回の筆記試験日は2027年1月31日(2026年10月18日時点の案内)です。日程や申込みは試験日程の記事で整理しています。最新の情報は試験センターの公式サイトで確認してください。
合格点の目安を、勉強にどう生かす?
合格点は回ごとに変わるので、狙う点数は余裕を持って決めておくのが安全です。
- 目標は「125点中75点(6割)」を一つの目安にする。64〜70点で合格した回もあるが、それは試験後に決まる結果
- 合格点より、まず「どの科目群も0点にしない」ことを優先する
- 得点しやすい科目群を決め、確実に取る。残りは基本問題を落とさない
- 通常の合格に届かなくても、パートの基準点を超えれば、そのパートの受験免除が使える
資格のエアポートの介護福祉士講座は、筆記試験の対策講座です。76本の授業で、人間と社会・介護・こころとからだのしくみ・医療的ケア・総合問題の11科目群を扱います。実技試験・介護技術講習・実務者研修は講座の範囲に入っていません。料金は月額2,484円〜(年額プラン29,800円・一括払いの月あたり。月額プランは3,980円)です。
合格率との関係は、合格率の推移の記事も参考にしてください。試験の全体像は介護福祉士国家試験とはにまとめています。
よくある質問
Q. 介護福祉士の合格点は何点ですか?
回によって違います。第38回は125点満点中64点以上、第37回は70点以上、第36回は67点以上、第35回は75点以上でした。11の科目群すべてで得点があることも条件です。
Q. 合格点は6割と決まっているのですか?
決まっていません。総得点の60%程度を基準にしますが、問題の難易度で補正するため、回によって上下します。
Q. 合格点以上でも不合格になることはありますか?
あります。11の科目群のうち1つでも得点が0点だと、合格基準点以上でも合格にはなりません。
Q. 次の第39回の合格点は何点ですか?
試験が終わってから決まります。事前には分からないので、6割を目安に準備し、最新の発表は試験センターと厚生労働省で確認してください。
まとめ
- 合格点は総得点125点の60%程度(75点)を基準に、難易度で補正して決まる
- 確認できた回の合格基準点は、第35回75点・第36回67点・第37回70点・第38回64点
- 点数のほかに、11の科目群すべてで得点があることが必要
- 第38回のパート別基準点はA 32.23点・B 20.43点・C 11.33点(全体64点を按分)
- 第39回からは一部のパートのみの受験でもパートごとに判定される