介護福祉士国家試験の合格率は、直近の第38回で70.1%でした。この記事では、厚生労働省が公表した合格発表の資料(2026年10月26日に確認)をもとに、第1回から第38回までの推移と、第38回の受験資格別・パート別の数字を整理します。「70%なら受かりやすい」と受け取る前に、数字の読み方も確認しておきましょう。
介護福祉士の合格率は? 第38回は70.1%
厚生労働省の合格発表によると、第38回(2026年1月25日実施・合格発表は3月16日)の結果は次のとおりです。
同じ資料に、第1回から第38回までの総計も載っています。受験者数は3,025,557人、合格者数は1,782,141人で、合格率は58.9%です。
合格率は「受験した人のうち合格した人の割合」です。申込みだけして受けなかった人は入っていません。受験資格を持つ人が受けるため、誰でも受けられる試験の合格率とは単純に比べられません。
合格率の推移は? 第29回以降の10回
厚生労働省の「受験者・合格者・合格率の推移」から、第29回以降の10回分を表にします(合格率の単位は%)。
この表から読み取れることは次のとおりです。
- 第29回〜第38回の合格率は、69.9%〜84.3%の範囲に入っている
- 最も高いのは第35回の84.3%。そのあと第36回82.8%、第37回78.3%、第38回70.1%と3回続けて下がっている
- 第28回までは57.9%(第28回)、61.0%(第27回)と、60%前後だった
第28回から第29回にかけて、受験者数が152,573人から76,323人へほぼ半分になっています。合格率も57.9%から72.1%へ上がりました。資料には理由は書かれていないため、この記事では原因を断定しません。
なお、試験センターの受験資格のページには、制度改正により平成29年度(第30回)から養成施設ルートも国家試験の受験資格になったと書かれています。受験資格のルートの整理は、介護福祉士国家試験とはの記事でも触れています。
初期の回から見た長い流れ
第1回の合格率は23.2%でした。第4回に53.9%まで上がったあとは、第5回〜第12回は48〜55%の範囲で推移しています。第14回は41.4%、第17回は42.6%と、40%台前半の回もありました。第24回は63.9%、第25回は64.4%、第26回は64.6%と60%台に上がっています。
合格率は毎年同じではなく、回によって10ポイント以上動くことがあります。1回分の数字だけで「この試験は何%」と覚えるのは避けた方が安全です。
第38回の合格率は、受験資格別にどう違う?
合格発表の参考資料には、第38回の受験資格別の数字が載っています。
「社会福祉施設の介護職員等」の内訳は、老人福祉施設の介護職員等が67.2%(41,704人が受験)、障害者福祉施設の介護職員等が84.5%(6,381人が受験)でした。
区分によって合格率に20ポイント以上の差があります。ただし、受験した人の年齢や経験、学び方が違う集団を並べた数字です。「この区分は難しい・簡単」と結びつけずに、目安として見るのが適切です。
パート別の合格者数は?
第38回からパート合格(合格パートの受験免除)が始まりました。厚生労働省の合格発表には、次の数字が載っています。
この人数は、全パートの総得点の合格基準を満たさなかった人のうち、各パートの合格基準点以上を取り、かつそのパートの全科目群で得点があった人です。資料には、人数が一部重複していると書かれています。3つを足しても、パート合格した人の人数にはなりません。
パート別合格は、翌年・翌々年まで有効で、その間に再受験するときは全パートか不合格パートのみを選べます。しくみの詳細は、パート合格の記事で整理しています。
合格率を学習計画にどう使う?
合格率の数字を見るときは、次の点に注意してください。
- 合格率は「合格基準点」で決まる。基準点が毎回変わるので、同じ点数でも合否が変わることがある
- 第39回からは、合格基準の書き方がパート別の判定を含む形に変わった。過去の合格率をそのまま第39回に当てはめるのは避ける
- 合格率が高い回があっても、すべての科目群で得点が必要という条件は変わらない
勉強の進め方としては、合格率の高低を気にするよりも、11の科目群に取りこぼしを作らないことが大切です。第39回の日程や申込みなどは、試験日程の記事で確認できます。
資格のエアポートの介護福祉士講座は、筆記試験の対策講座です。76本の授業で11の科目群を扱います。実技試験・介護技術講習・実務者研修は講座の範囲に入っていません。料金は月額2,484円〜(年額プラン29,800円・一括払いの月あたり。月額プランは3,980円)です。
よくある質問
Q. 介護福祉士の最新の合格率は何%ですか?
第38回(2026年1月実施)は70.1%です。受験者78,469人のうち54,987人が合格しました。
Q. 合格率が最も高かったのはいつですか?
第29回以降では、第35回の84.3%が最も高い数字です。第1回〜第38回の総計では58.9%になります。
Q. 養成施設の卒業者の合格率は低いのですか?
第38回の養成施設ルートの合格率は58.8%でした。ただし受験者の構成が他のルートと違うので、難しさの比較としては使えません。
Q. 今後の合格率も同じくらいになりますか?
分かりません。合格率は毎回変わり、第39回からは合格基準の書き方も変わっています。最新の結果は厚生労働省と試験センターの発表で確認してください。
まとめ
- 第38回の合格率は70.1%(受験者78,469人、合格者54,987人)
- 第29回〜第38回は69.9%〜84.3%。第35回をピークに3回続けて下がっている
- 第38回の受験資格別では、福祉系高校90.9%から養成施設58.8%まで差がある
- パート別の合格(免除)者数はA 3,935人、B 1,509人、C 6,181人で、一部重複している
- 数字は回ごとに変わるので、最新は公式の発表で確認する