「ケアマネ試験は何時間勉強すれば受かるのか」は、いちばん多い疑問です。先に結論を言うと、国や都道府県が示す公式の勉強時間はありません。そこでこの記事では、試験の形(出題数・時間・日程)という確かめられる事実から逆算して、働きながら無理なく進めるための計画の立て方をまとめます。時間数は「計算の例」であり、合格を約束する数字ではありません。
ケアマネ試験の勉強時間は何時間? 公式の目安はない
厚生労働省や都道府県のページに、合格に必要な勉強時間は書かれていません。通信講座の会社などが「100〜200時間」といった目安を紹介していることはありますが、これは各社の解説で、公的な統計ではありません。実務経験の分野が人によって違う(医療系の人は保健医療が得意、福祉系の人は福祉が得意など)ため、同じ時間でも結果は変わります。
「◯時間で合格」という数字をそのまま信じず、自分の得意・不得意で調整してください。この記事の時間数は、計画を立てる練習のための例です。
そこで、時間数から入るのではなく、次の3点から計画を作ります。
- 試験日までの残り日数(逆算)
- 1週間に確保できる時間
- 3つの分野への配分
逆算の材料:試験の形と日程
計画の前提になる事実を、都道府県の案内で確かめた範囲で整理します。
120分で60問なので、1問あたり平均2分です。五肢複択は選択肢を1つずつ判定するため、「知っている」だけでなく「速く判定できる」状態まで練習が必要です。次回(第30回)の日程は、この記事を書いた2026年11月4日時点で公表を確認できていません。例年10月に行われてきましたが、必ず公表された案内で確かめてください。詳しくはケアマネ試験の日程と申込みをご覧ください。
受付が5〜6月なのに試験は10月です。「申し込んでから勉強を始める」と、残りは約4か月。申込みの前に、全体を一周しておくのが安全です。
合格に必要な水準は? 分野ごとに7割強
合格は分野ごとに判定されます。東京都が公表した第28回の合格点は、介護支援分野が25問中18点、保健医療福祉サービス分野が35問中25点でした(難易度で毎回補正されます)。どちらも7割強です。詳しくはケアマネ試験の合格点で整理しています。
つまり勉強時間の使い方の原則は、どちらかの分野を捨てないことです。得意な分野で稼いでも、もう一方が基準に届かなければ不合格になります。
第28回の合格率は25.6%(受験者50,601人、合格者12,961人)でした。推移はケアマネ試験の合格率の推移にあります。
期間別の計画:3か月・6か月・9か月
仮に、全体で「150時間」を確保する計画を立てると、期間ごとの週あたりの時間は次のようになります。150時間は計算を分かりやすくするための仮の数字で、公式の目安ではありません。
仕事をしながらなら、週に5〜6時間(平日45分+休日に1.5〜2時間ほど)が続けやすい水準です。6か月前の4月ごろに始めれば、この水準で試験に間に合う計算になります。逆に直前の3か月で詰めると、毎日1時間半以上が必要で、夜勤や残業のある人には負担が大きくなります。
自分の数字は、次の式で出せます。
週あたりの時間 = 確保したい合計時間 ÷ 試験日までの週数
合計時間は、最初の1〜2週間で全体を見たあとに、「自分は何が苦手か」を見て決め直して構いません。
3つの時期に分ける進め方
期間を、次の3つに分けると進めやすくなります。割合は目安です。
最初から完璧に覚えようとすると、一周するのに時間がかかり、後半が手薄になります。まず一周して全体の地図を作り、2周目から数字を固めるほうが、結果として効率的です。
3分野の配分の考え方
出題数で配分を決めると、次のようになります。
保健医療と福祉は、合否の判定上は35問をひとまとまりで見ます。福祉が得意な人は保健医療を厚めに、医療系の人は福祉を厚めにして、自分の弱いほうに時間を回すのが基本です。
ケアマネジャー講座の授業は、介護支援分野30本、保健医療サービス分野29本、福祉サービス分野17本の計76本です。授業の本数も、時間配分の参考になります。1本ずつ区切って進められるので、通勤前や休憩時間の10〜20分でも1つの論点を終わらせやすい構成です。
働きながら続けるコツ
- 固定の時間を作る:「時間ができたらやる」より、「朝の15分」「帰宅後に30分」など、決まった時間に置くほうが続きます
- すきま時間は復習に:移動中や休憩中は、新しい内容より、前日に学んだ論点の見直しに向いています
- 週に1回、振り返る:1週間で何時間できたかを記録し、足りない分を翌週に少し足します。遅れを一気に取り戻そうとしない
- 夜勤・繁忙期を見込んだ余白:計画の2割ほどは余白にします。予定が崩れても立て直しやすくなります
計画は「守る」ものではなく「直す」ものです。遅れたら、期間を伸ばせないぶん、③の総仕上げの時間を少し削って調整します。
独学でつまずきやすい点と、講座の使い方
独学は費用を抑えられる一方、次の場面でつまずきやすくなります。
- 何から手をつけるか決められない:出題範囲が広く、順番を自分で決める必要がある
- 疑問をその場で解決できない:用語や制度の理由が分からず、丸暗記になりやすい
- 進み具合が分からない:どの分野が弱いかを客観的に確かめにくい
ケアマネジャー講座は、授業動画を分野ごとに見られ、分からないところはAI講師トーレスに質問できます。料金は月額プランと年額プランがあり、講座ページで確認できます。使う月だけ利用する選び方もできるので、「全体をつかむ時期」だけ使う、といった組み立ても可能です。
よくある質問
Q. ケアマネ試験は何時間勉強すれば合格できますか?
公式の目安はありません。民間の解説で100〜200時間といった数字が紹介されることがありますが、保有資格や経験で変わります。この記事では、試験日から逆算して週あたりの時間を決める方法を示しています。
Q. いつから勉強を始めればよいですか?
受付が5〜6月、試験が10月なので、少なくとも試験の6か月前(4月ごろ)から始めると、週に5〜6時間ほどの計画でも余裕が出ます。ただし、これは計算上の例です。
Q. 医療系の資格がなくても合格できますか?
保健医療サービス分野は、医療系の資格がない人ほど時間が必要です。ただし合格の判定は分野ごとの基準点で行われ、資格の有無は条件ではありません。
Q. 直前の1か月でできることは?
新しい範囲を増やすより、間違えやすい数字や、五肢複択の判定を見直すほうが効果的です。分野ごとの得点を確認して、基準点に届いていない分野に時間を回します。
まとめ
- ケアマネ試験に公式の勉強時間の目安はない。試験日から逆算して週あたりの時間を決める
- 試験は年1回10月、60問・120分。受付は5〜6月なので、申込みの前に一周しておくと安全
- 合格は分野ごとに7割強が必要。介護支援・保健医療・福祉のどれも捨てない
- 全体をつかむ → 問題で固める → 弱点を埋める、の順で進める
- 計画の2割は余白にして、遅れたら直す
数字は2026年11月4日までに確認した公表情報と、計算の例に基づきます。試験の日程や申込みの最新情報は、受験する都道府県の案内でご確認ください。