ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格点は、「合計で何点以上」という形ではありません。介護支援分野(25問)と保健医療福祉サービス分野(35問)の2つの分野それぞれに合格点があり、両方に届いた人が合格します。直近の第27回・第28回はどちらも、介護支援分野18点・保健医療福祉サービス分野25点でした。この記事では、合格基準の仕組みと、第24回〜第28回の合格点の推移を、都道府県が公表した合格基準で確認します。
ケアマネ試験の合格点は? 2分野それぞれで決まる
合格基準は、実施する都道府県が公表しています。各県の公表文書には、次のように書かれています。
- 「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」のそれぞれの得点が、表の合格点に達している者を合格とする
- 配点は1問1点
- 各分野ごとに、正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正した
最新の第28回(令和7年度)の合格点は次のとおりです。
2分野の合格点を足すと43点(60問中)ですが、「43点取れば合格」ではありません。介護支援分野が17点で、保健医療福祉サービス分野が満点の35点でも、介護支援分野が合格点に届いていないので不合格です。
合否は分野ごとの判定です。得意な分野の高得点で、苦手な分野の不足を補うことはできません。
試験の構成や受験の流れは、ケアマネ試験とは?にまとめています。
第24回〜第28回の合格点の推移
各回の合格基準を、都道府県の公表文書(本記事の出典欄)で確認しました。
表から分かることは次のとおりです。
- 介護支援分野は14〜18点、保健医療福祉サービス分野は24〜26点の範囲に収まっている
- 第24回の介護支援分野だけは14点(正答率56.0%)と、70%を大きく下回った
- 第26回は両分野とも70%をわずかに下回る点数だった(68.0%と68.6%)
- 第27回・第28回は同じ点数(18点・25点)だった
なお、第24回の合格点が低かった理由を公式に説明した資料は確認できていません。ここでは公表された数字だけを示しています。
「正答率70%を基準に、難易度で補正」とは
合格基準の考え方は、全回に共通して文書に書かれています。
- 各分野の正答率70%を基準にする。25問なら17.5点、35問なら24.5点が出発点
- その回の問題が難しければ基準点を下げ、易しければ上げる(補正)
- 補正後の点数を、分野ごとの合格点として公表する
70%のままなら、介護支援分野は18点(17.5点の切り上げ)、保健医療福祉サービス分野は25点(24.5点の切り上げ)に相当します。第27回・第28回の合格点がちょうどこの値でした。
補正は試験のあとで決まり、受験者は試験中に合格点を知ることができません。「70%前後(介護支援18点・保健医療福祉25点)を目指す」を目標にしておくのが安全です。
補正の細かい計算方法は、公表資料では確認できませんでした。この記事では、書かれている範囲の説明にとどめます。
合格点を超えるための目標の立て方
合格点が回ごとに動く以上、「ちょうど合格点」を狙うのは危険です。次のように考えると、目標が立てやすくなります。
8割は筆者が置いた目安で、公式の基準ではありません。直近5回の合格点が上の2つの分野で最大18点・26点だったので、それを上回る余裕を持たせた数字です。
練習のときは、次の点に気をつけてください。
- 模擬問題や過去問は、分野ごとに点数を記録する(合計点だけで一喜一憂しない)
- 五肢複択(5つの選択肢から2つ又は3つを選ぶ形式)は、数を間違えると得点にならない。問題文の「いくつ選ぶか」を毎回確認する
- 2分野のどちらかが極端に低いと、不合格につながる。苦手分野を残さず、全体を先に一周する
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合格点と合格率の関係
合格率の推移は、ケアマネ試験の合格率の推移で第1回から第28回まで整理しています。厚生労働省の公表では、第28回の合格率は25.6%、第27回は32.1%でした。
合格点を「何点」と固定できないため、合格率が回ごとに動くのは自然なことです。合格点は難易度で補正されますが、受験者の得点の分布によって合格者の割合は変わります。合格率の高い回・低い回の原因を示した公式の資料は確認できていません。
最新の第29回の合格点はいつ分かる?
第29回は2026年10月11日に実施されました。合格基準は、合格発表の際に都道府県が公表します。合格発表の予定日は、都道府県によって案内が違います。受験した都道府県の発表で確認してください(日程の整理はケアマネ試験の日程と申込み)。2026年10月28日時点で、第29回の合格基準の公表は確認できていません。
よくある質問
Q. ケアマネ試験の合格点は何点ですか?
第28回は介護支援分野18点(25問中)、保健医療福祉サービス分野25点(35問中)でした。両方の分野で合格点に届く必要があります。
Q. 合計点が高ければ合格できますか?
できません。合否は分野ごとに判定されます。どちらかの分野が合格点に届いていなければ、合計が高くても不合格です。
Q. 合格点は毎年同じですか?
同じではありません。正答率70%を基準に、問題の難易度で補正されます。第24〜28回では、介護支援分野が14〜18点、保健医療福祉サービス分野が24〜26点でした。
Q. 第29回の合格点はいつ分かりますか?
合格発表のときに都道府県が合格基準を公表します。受験した都道府県の案内で確認してください。
まとめ
- 合格は分野ごとの判定。介護支援分野(25問)と保健医療福祉サービス分野(35問)の両方が合格点に届く必要がある
- 基準は各分野の正答率70%で、難易度により補正される。第27回・第28回はどちらも18点と25点
- 第24〜28回の合格点は、介護支援分野が14〜18点、保健医療福祉サービス分野が24〜26点。毎年同じとは限らない
- 対策は、2分野それぞれで8割前後を取れる状態を目標に、苦手分野を残さないこと
数字は2026年10月28日に確認した、各都道府県の公表資料によるものです。最新の合格基準は、受験する都道府県の公式サイトでご確認ください。