2級管工事施工管理技士を目指す人が気になるのが、「第一次検定の合格率はどれくらいか」という点です。結論から言うと、直近の第一次検定の合格率は約6割です。令和7年度の11月実施分は61.1%、令和8年度の前期(6月実施)は62.5%でした。この記事では、試験を実施する全国建設研修センターが公表した合格者の発表資料をもとに、人数と読み方を整理します。
2級管工事の第一次検定の合格率は? 直近は約6割
全国建設研修センターの発表では、直近の第一次検定の結果は次のとおりです。
令和7年度と令和6年度の「11月実施分」は、11月に実施した「第一次検定・第二次検定」の受検者のうち第一次検定を受けた人と、「第一次検定(後期)」の受検者を合計した数字です。令和7年度前期の数字は、令和8年度前期の発表資料に「参考」として載っているものです。
前期・後期は発表資料が別々に出ます。「合格率◯%」という数字を見かけたら、どの年度の、どの回(前期・後期・合計)の数字なのかを必ず確かめましょう。回が違うと人数も率も変わります。
令和7年度11月実施分の内訳
令和7年度の発表資料(2026年1月5日付)では、2025年11月16日実施分が次のように整理されています。
発表資料には、令和6年度の合計(受検者9,413人・合格者6,131人・合格率65.1%)との比較もあります。受検者数はほぼ同じで、合格者は389人減りました。女性の合格者の割合は15.0%で、前年度の13.2%より増えています。
また、合格者の「学校又は勤務先別」では、建設業が78.5%を占めています。仕事で管工事に関わっている人が多く受けている試験だと分かります。
合格基準は40問中24問(60%)以上
合格率の前提になるのが合格基準です。令和7年度・令和8年度前期の発表資料では、次のとおりです。
- 解答するのは、必須問題15問と選択問題25問の合計40問
- 1問1点で、合計が60%以上(24問以上の正解)で合格
試験の出題数や選択のしかたは第一次検定の内容を解説した記事にまとめています。なお、受検の手引には「試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性があります」とあるため、毎年必ず24問とは限りません。受検する年度の手引で確かめてください。
合格基準は「全体で60%以上」です。得意な区分で多く取り、苦手な区分で落としても、合計が基準に届けば合格できます。
合格率の数字をどう読めばよいか
約6割は「ほぼ受かる」ではない
合格率が約6割ということは、受検者の約4割は不合格ということです。令和7年度11月実施分なら、受検者9,409人のうち約3,650人が合格できませんでした。申込みをしても受検しなかった人は受検者に含まれていないので、「受けた人のうち」の割合だと理解しておきましょう。
年ごとの差は小さくない
令和6年度の65.1%から令和7年度の61.1%まで、4ポイント下がっています。問題の難しさや、受検者の準備の度合いによって、率は上下します。「去年が高かったから今年も大丈夫」とは考えないほうが安全です。
試験地ごとの差は人数が少ないと大きくぶれる
令和7年度の発表資料には試験地別の数字もあります。たとえば11月実施分の合計では、名古屋が69.1%、東京が61.6%、那覇が43.1%です。ただし那覇の受検者は2回合わせて137人と少なく、数十人の違いで率が大きく動きます。試験地の数字で、受ける会場を選ぶ必要はありません。
合格率から見える勉強の考え方
合格率が約6割ということは、きちんと準備した人の多くは合格できる水準とも言えます。第一次検定は4択のマークシート方式で、合格に必要なのは24問の正解です。大切なのは次の3点です。
- 必須問題を落とさない。必須15問は全員が解く問題です。ここで取りこぼすと、選択問題で挽回する負担が大きくなります
- 選択問題は得意な区分を選ぶ。ただし、決められた数より多く解答すると減点になるので、解答数のルールは必ず確認します
- 公表されている試験問題で出題の形に慣れる。試験問題と正答番号は、全国建設研修センターのホームページで試験の翌日から1年間公表されています。この記事では問題文を載せません。公式サイトで実物を見て、時間配分を試しましょう
学習の順番に迷うなら、出題範囲全体を授業の形でたどる方法もあります。2級管工事施工管理技士講座では、第一次検定の範囲を一般基礎・空調と換気・給排水衛生・設備全般・施工管理・法規の順に学べます。ただし、第二次検定(記述式・経験記述)は講座の範囲外です。
受検を考えるときの確認ポイント
合格率を見て受検を決めるときは、数字そのものより、自分の状況に当てはめて考えることが大切です。
- 受検資格: 第一次検定は年度中に17歳以上であれば受検できます。詳しくは受検資格の記事で整理しています
- 日程と申込み: 前期と後期の年2回あり、申込みはインターネットのみです。期間や手数料は日程と申込みの記事を、最新は全国建設研修センターのサイトで確かめてください
- 合格後: 第一次検定に合格すると「2級管工事施工管理技士補」と称することができます
合格率は「全体の傾向」であって、あなたが合格できるかどうかを決める数字ではありません。受検の手引で自分の受検区分を確認し、出題範囲を一通り学んでから臨めば、約6割という数字に左右される必要はないでしょう。
よくある質問
Q. 後期の合格率は前期より低いですか?
回によって違います。令和7年度の11月実施分は、第一次検定(後期)が61.1%、同日に実施した第一次検定が61.2%で、ほぼ同じでした。前期は令和7年度が63.1%、令和8年度が62.5%です。どちらかが有利と決めつけられるほどの差は、公表数字からは読み取れません。
Q. 令和8年度の後期の合格率はいつ分かりますか?
令和8年度の後期は2026年11月15日の実施で、合格発表は2027年1月5日(火)の予定です。日程は年度ごとに変わるため、最新は全国建設研修センターのサイトで確認してください。
Q. 第二次検定の合格率もこの記事の数字ですか?
いいえ。この記事の数字は第一次検定のものです。第二次検定の結果は別の発表資料にまとまっています。
まとめ
- 2級管工事の第一次検定の合格率は直近で約6割(令和7年度11月実施分61.1%、令和8年度前期62.5%)
- 数字は年度と回(前期・後期・合計)を確かめて読む
- 合格基準は40問中24問(60%)以上。必須問題を確実に取り、選択問題は得意な区分で稼ぐ
- 最新の数字は、全国建設研修センターの合格者の発表で確かめる