1級管工事施工管理技士の第一次検定に向けて、通信講座・Web講座を料金だけでなく、教材の形・質問のしかた・受講期限まで並べて比べるための記事です。各社の講座ページを2026年10月28日に実際に開き、書かれている内容だけを表にしました。
この記事は、講座を運営する資格のエアポート(株式会社KUBOYA)が書いています。自社の講座も同じ基準で載せています。順位や点数はつけず、「こういう人にはこの講座の作りが合いやすい」という形で整理します。
1級管工事施工管理技士の講座には、第一次検定だけを扱うものと、第二次検定(経験記述などの記述式)まで1つの講座で扱うものがあります。どこまでを講座に任せたいかで、選ぶ講座が変わります。
結論: 選び方の早見表
令和8年度の第一次検定は2026年9月6日(日)に行われ、10月8日に合格者が発表されました(全国建設研修センター)。2026年10月28日時点で、公式サイトに令和9年度の日程はまだ載っていません。いまから講座を選ぶ方は、2027年度の試験に向けた受講期限かどうかを確かめてください。
講座を選ぶときに見る5つのポイント
- 第一次検定だけか、第二次検定まで含むか: JTEXのように一次と二次を1つの講座で扱うものと、一次と二次が別の講座になっているものがあります
- 料金の総額: 指定図書(テキスト・問題集)を別に買う講座があります。教材代を含めた合計で比べます
- 受講期限: 「2027年度の試験日まで」「配信は試験前の数か月」「受講期間4か月」など、講座ごとに数え方が違います。いつから学び始めるかで合う講座が変わります
- 教材の形: 動画中心か、DVDか、郵送される紙の冊子か。書き込みたい人には大きな違いです
- 質問・添削の仕組み: 回数制のメール質問、受講生ページからの質問、レポートの添削、AIへの質問など、形がばらばらです
料金と受講期限の比較表
2026年10月28日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。税込・税抜は公式サイトの表記どおりに書いています。
日建学院の一次Webコースは一般教育訓練給付制度の対象講座と案内されています(対象は直営校のみ、給付を使う人は1日来校して試験を受ける条件があります)。ほかの講座は、確認したページに教育訓練給付の記載がありませんでした。
教材とサポートの比較表
2026年10月28日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
返金について、公式サイトでは次のように案内されています。SATはアガルートの販売ページで、商品到着から30日以内の連絡などを条件とした返金保証を書いています。CIC日本建設情報センターは、教材不良・誤発送以外の理由でのキャンセル・返金はできないと書いています。資格のエアポートは、支払い済みの期間の返金は原則として行っていません。ほかの講座は、確認したページに返金の記載がありませんでした。
各社の講座の概要
SAT(アガルートで販売)
アガルートアカデミーの管工事施工管理技術検定講座のページで販売され、SAT株式会社がサービスを提供すると書かれています。1級一次の講座はEラーニング・DVD・その両方の3つの形から選べ、どの形でもテキスト冊子2冊と過去問題集・精選問題集が届きます。講義は27時間です。質問は10回まで無料で、スマホで撮った疑問の箇所を送れます。第二次検定の講座は別に販売されています。紙の冊子と動画の両方がほしい人、人に質問したい人に合いやすい作りです。
CIC日本建設情報センター
1級管工事の第一次検定について、Web講座・DVD講座・2日間の通学講座が並んでいます。令和9年度(2027年度試験)向けの講座は、2026年11月上旬頃から2027年度の試験日当日まで受講できると案内されています。映像は約15時間です。早い時期から長い期間をかけて少しずつ進めたい人に合いやすい一方、Web講座の質問の仕組みは確認したページに記載がありませんでした。第二次検定の講座は別にあります。
総合資格学院
一次WEBコースは、講義映像に加えて、予習・演習・復習テストと模擬試験を組み合わせた講座です。講師にはサポートメールで質問でき、個別の学習アドバイスにも使われると書かれています。映像の配信は令和9年1月下旬から始まります。テストで理解を確かめながら、講師とやりとりして進めたい人に合いやすい作りです。
日建学院
一次Webコースは約4か月・全29回の映像講義で、配信は2027年5月中旬から本試験日までです。開講前の早期講義を無償で見られる特典があり、テストはWebで受けます。一般教育訓練給付制度の対象講座で、勤め先の支援や給付を使って決まった回数の講義を順に受けたい人に向いています。料金は30万円台(税込308,000円)です。
地域開発研究所
講習会の内容を動画で配信するWebコースで、令和8年度は合計約20時間30分の講義を7月9日から本試験日まで配信していました。講座の料金とは別に、指定図書のテキストと問題解説集を買う必要があります。2026年10月28日時点で、公式サイトには令和9年度の案内がまだ載っていません。試験前の短い期間に集中して見たい人向けの作りです。
JTEX
1級管工事施工管理技士受験合格講座は、第一次検定と第二次検定の主テキスト2冊と問題集で進める講座です。必修課題4回と任意提出課題1回のレポートを添削してもらえ、第二次検定のレポートも添削の対象です。受講期間は4か月です。動画の記載は確認したページにありませんでした。紙のテキストと添削で、一次から二次まで続けて準備したい人に合いやすい講座です。
資格のエアポート
第一次検定の出題範囲を、試験の全体像・基礎・空調・衛生・設備全般・施工管理法・法規の7つに分け、72本の授業動画にした講座です。機器や部品は写真で、しくみは模式図と表で見せます。足切りのある施工管理法(応用能力)は、解き方の授業から準備します。授業ごとの○×の確認問題、読む授業、単語帳、本試験と同じ区分・解答数の模擬試験2回分があり、分からないところはAI講師トーレスに毎月30回まで質問できます。第二次検定には対応していません。
独学との比較: 独学で足りる人
全国建設研修センターの発表によると、令和8年度の1級管工事の第一次検定は受検者27,740人・合格者10,979人で、合格率は39.6%でした(令和7年度は受検者23,826人・合格者9,224人・38.7%)。令和6年度から、1級の第一次検定は受検する年度の末日に19歳以上であれば、学歴や実務経験にかかわらず受けられるようになっています。
合格の条件は2つあります。解答する60問(必須38問・選択22問)のうち60%以上の36問以上を正解し、かつ施工管理法(応用能力)の8問のうち50%以上の4問以上を正解することです。全体の点数が足りていても、応用能力が3問以下なら合格できません。
独学で足りやすいのは、次のような人です。
- 空調や給排水衛生の現場で働いていて、機器や配管の名前と役割に見覚えがある
- 全国建設研修センターが公表している試験問題・正答番号や市販の問題集を、自分で何周も回せる
- 流体・換気量・工程表などの計算を、解説を読んで自分で再現できる
反対に、設備の現場に出たことがなく機器のイメージがわかない人、応用能力の8問でどう4問を取ればよいか分からない人は、講座で範囲と順番を決めてもらうと手間が減ります。受検手数料は第一次検定で12,700円(非課税。インターネット申込は別に事務手続手数料250円・令和8年度の案内)で、講座の料金とは別にかかります。手数料と日程は年度ごとに公式サイトで確かめてください。
資格のエアポートの講座が合う人・合わない人
合う人:
- 第一次検定の範囲を、ひとつの講座で最初から最後までそろえたい人
- 冷凍機・送風機・弁などを写真で、空気や水の流れを模式図で見ながら理解したい人
- 夜中や移動中など、人に聞けない時間に疑問をすぐ解決したい人(AI講師トーレスに毎月30回まで質問できます)
- 試験までの数か月だけ使いたい人(月額3,317円〜。年額プラン39,800円・一括払いの月あたり。月額プランは4,980円。いずれも税込)
合わない人:
- 紙のテキストに書き込みながら学びたい人(紙の教材はありません)
- 第二次検定(経験記述など)の対策も同じ講座でしたい人(第一次検定だけの講座です)
- 人の講師に質問したい人、答案の添削を受けたい人(質問はAI講師トーレスへの質問のみです)
- 教育訓練給付や合格特典・返金保証を重視する人(いずれもありません)
講座の章立てと授業の一覧は、1級管工事施工管理技士講座のページで確認できます。
よくある質問
Q. 1級管工事施工管理技士の第一次検定は独学でも合格できますか?
A. 独学で合格する人もいます。令和8年度の合格率は39.6%(全国建設研修センター)です。全体の60%に加えて応用能力の50%も必要なので、応用能力を後回しにしない計画が立てられるかが分かれ目です。
Q. 第二次検定まで対応している講座はどれですか?
A. 2026年10月28日に公式サイトで確認した範囲では、JTEXが一次と二次を1つの講座で扱っています。SAT・CIC日本建設情報センター・総合資格学院・日建学院・地域開発研究所は、第二次検定の講座を別に用意しています。資格のエアポートは第一次検定だけです。
Q. 講座の料金に受検手数料は含まれますか?
A. 確認した各社の講座ページに、受検手数料を含むという記載はありませんでした。第一次検定の受検手数料12,700円(令和8年度)は、全国建設研修センターに別に払う費用です。
Q. いまから申し込むと、どの年度の試験向けになりますか?
A. 令和8年度の第一次検定は2026年9月6日に終わっているため、いまから選ぶ講座は2027年度(令和9年度)の試験向けになります。CIC日本建設情報センター・総合資格学院・日建学院は令和9年度向けの講座を案内しています。試験日は公式サイトに載りしだい確かめてください。
まとめ
- 第一次検定のWeb・通信講座は約3.2万〜5.5万円が中心で、スクールのWebコースは8.8万円・30.8万円です(2026年10月28日に公式サイトで確認)。資格のエアポートは月額3,317円〜(年額プラン39,800円・一括払いの月あたり。月額プランは4,980円)のサブスクです
- 講座ごとに、紙の冊子と動画・テストと模擬試験・決まった回数の講義・レポート添削など、作りが大きく違います
- 第二次検定まで1つの講座で準備するか、第一次検定だけを講座で固めるかを先に決めると選びやすくなります
- 料金・受講期限・試験日は変わることがあるため、申込み前に各社と全国建設研修センターの公式サイトで最新の内容を確かめてください