2級ボイラー技士の試験は、各地の安全衛生技術センターでほぼ毎月1回行われています。令和8年度(2026年4月〜2027年3月)の残りの試験日は、多くのセンターで11月11日・12月9日・1月12日・2月2日・3月5日です。オンライン申請は試験日の14日前で締め切られるので、2026年11月6日時点で申し込めるのは12月9日以降の回になります。
この記事は、二級ボイラー技士免許試験の「調べもの」を1本にまとめた試験ガイドです。試験の形、日程と申請、手数料と受験資格、合格基準、合格率、合格後の免許申請までを、試験を実施する公益財団法人 安全衛生技術試験協会、東京労働局、e-Gov 法令検索の条文で整理します。日程や手数料は変わることがあるので、申請の前に必ず公式サイトで最新の案内を確認してください。
試験の概要(実施団体・形式・問題数・時間)
二級ボイラー技士免許試験は、労働安全衛生法にもとづく国家試験です。試験は公益財団法人 安全衛生技術試験協会が、全国7か所の安全衛生技術センター(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州)などで実施します。
二級ボイラー技士は、工場の製造設備やビルの暖冷房・給湯に使う一般的なボイラーを取り扱う資格です。ボイラー及び圧力容器安全規則(ボイラー則)第23条で、ボイラーの取扱いの業務はボイラー技士でなければ就かせてはならないとされています。また第24条で、取り扱うボイラーの伝熱面積の合計が25平方メートル未満なら、二級ボイラー技士もボイラー取扱作業主任者に選ばれることができます。
試験は学科試験だけで、ボイラー則第102条の4科目から出題されます。
試験時間は13時30分〜16時30分の3時間です。40問を3時間で解くので、1問あたり平均4分半ほど使えます。
試験日・申込期間・申込方法
試験日(令和8年4月〜令和9年3月)
協会の日程表では、各センターの基本の試験日は次の12回です。
関東センター(市原・東京試験場)は、これに7月21日と2月25日の2日が加わり、年14回です。近畿センターの本体の会場は7月21日と2月25日で、ほかの日は大阪試験場で行われます。2026年11月6日時点で、令和9年4月以降の日程は掲載されていません。
申請の受付期間
協会の「よくあるご質問」では、学科試験の受付期間が次のように案内されています。
- 受付期間中でも、定員に達すると受付が終わります。センターで受験する場合、定員に達していると第2受験希望日での受験になることがあります
- 出張試験は、通常の申請と受付期間が違います
- 受験票が発行されたあとは、試験の種類・日時・会場の変更や手数料の返還はできません
- 書面で申し込むときの写真は、2.4cm×3.0cm・申請前6か月以内に撮影したものなどの条件があります
試験が毎月あるので、「受ける月を決めて、その2か月前から14日前までに申請する」と覚えると計画を立てやすくなります。窓口の締切が近い回でも、定員に達していれば受けられません。
受験料・受験資格
試験手数料(学科試験)は8,800円です。協会の「試験手数料」のページでは「令和5年6月1日現在」と表記されています(2026年11月6日確認)。
受験資格はありません。学歴や実務経験は問われず、誰でも受験できます。申請には本人確認証明書の添付が必要です。ただし、受験資格がなくても、免許を受けるには別の要件があることに注意してください(後の「合格後の手続き」で説明します)。
合格基準(合格点)
協会の案内では、合格基準は「科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上」です。
表の「基準となる得点」と「問数に直すと」は、公式の基準を満点に当てはめた計算値です(各科目10問・100点なので1問10点として計算しています)。
合計で24問以上取れても、1科目でも3問以下なら不合格です。4科目のどれかを捨てる戦い方はできません。
合格率の推移
協会の統計のページに載っているのは最新年度の数字だけで、2026年11月6日時点では令和7年度です。
令和6年度以前の数字は、協会の統計のページでは確かめられませんでした(2026年11月6日確認)。この記事では、確かめられた年度の数字だけを載せています。受験者のおよそ2人に1人が合格している試験です。
科目免除・一部免除
二級ボイラー技士の試験には、科目免除の制度はありません(協会の資格の紹介ページで「なし」と案内されています)。4科目すべてを受験します。
合格後の手続き(免許の申請)
試験に合格すると「免許試験合格通知書」が届きます。ただし、合格しただけでは免許証は交付されません。協会の案内では、申請書に合格通知書と必要な書類を添えて、東京労働局免許証発行センターへ申請するとされています。満18歳未満の人には免許証が交付されないので、18歳になってから申請します。
免許を受けられる人は、ボイラー則第97条第3号で決まっています。東京労働局の「免許の交付要件」の整理では、二級ボイラー技士免許試験に合格し、次のどれかに当てはまる人です。
日本ボイラ協会の案内では、ボイラーを取り扱う経験を得る機会がない人も、ボイラー実技講習を修了して二級ボイラー技士免許試験に合格すれば免許を取得できると説明されています。実技講習は法令で定められた20時間の講習で、免許試験の前にも、合格したあとにも受講できます。日程と受講料は都道府県の支部ごとに違うので、支部の案内で確かめてください。
申請のときは、実務経験などを証明する書類が要ります(合格通知書に要件を満たしている旨が印字されている場合は省略できることがあります)。
実技講習・実地修習・免許申請の手続きは、資格のエアポートの講座では扱っていません。講座で学べるのは学科試験の4科目です。
勉強時間・学習の進め方
4科目はつながっています。ボイラーの部品の名前と働き(構造)が分かると、点火や運転、停止の手順(取扱い)も、検査や届出の決まり(関係法令)も同じ部品の話として理解できます。そのため、構造から始めて、取扱い・燃料・法令へ進む順番が取り組みやすいです。足切りがあるので、最後は弱い科目を4問以上取れる状態にしておきます。
協会は過去の試験問題の一部を「公表試験問題」として年2回(4月・10月)掲載しています。令和8年10月掲載分は、令和8年1月〜6月に実施した試験の問題です。ただし「令和8年1月1日以降に施行された法令に対応しておりません」と注意書きがあるので、関係法令の問題は現行の条文で確かめながら使いましょう。
2級ボイラー技士講座は、学科試験の4科目を授業動画46本で学べる講座です。料金は月額 1,650円〜(年額プラン19,800円・一括払いの月あたり。月額プランは2,980円)です。
よくある質問
Q. 次の試験はいつですか? 今から申し込めますか?
多くのセンターで11月11日・12月9日・令和9年1月12日・2月2日・3月5日に試験があります。オンライン申請は試験日の14日前までなので、2026年11月6日時点では12月9日以降の回に申し込めます(定員に達していなければ)。
Q. 何問正解すれば合格ですか?
公式の基準から計算すると、40問中24問以上(合計60%以上)で、かつ各科目10問中4問以上(40%以上)が必要です。
Q. 受験資格はありますか?
ありません。誰でも受験できます。ただし、免許を受けるには、ボイラー実技講習の修了や実地修習などの要件を満たす必要があります。
Q. 合格したらすぐにボイラー技士として働けますか?
合格だけでは免許証は交付されません。免許の要件を満たして申請し、免許証の交付を受けてからです。18歳未満には免許証が交付されません。
まとめ
- 試験は各地のセンターでほぼ毎月1回。令和8年度の残りは11月11日・12月9日・1月12日・2月2日・3月5日(関東は2月25日も)
- 申請はオンラインなら試験日の2か月前から14日前まで。定員に達すると締め切られる
- 手数料8,800円・受験資格なし・科目免除なし
- 4科目各10問。科目ごとに40%以上、かつ合計60%以上で合格。令和7年度の合格率は52.9%
- 合格後は、実技講習の修了などの要件を満たして免許を申請する(18歳以上)
日程・手数料・受付期間は変わることがあります。最新の情報は、安全衛生技術試験協会の公式サイトで確認してください。