総合旅行業務取扱管理者の通信講座・オンライン講座を探している方に向けて、主な講座の料金・期間・教材・質問サポートを、各社の公式サイトで確かめて一つの表にまとめました。とくに、国内旅行業務取扱管理者に合格していて「約款と海外旅行実務の2科目だけを学びたい」という方が選びやすいように、科目免除向けのコースも分けて載せています。
この記事は、講座を運営する資格のエアポート(株式会社KUBOYA)が書いています。自社の講座も同じ基準で載せています。順位やおすすめ度はつけず、公式サイトに書かれている事実だけを並べます。
令和8年度の試験は2026年10月25日(日)に行われ、JATA(一般社団法人 日本旅行業協会)の受験申請はすでに締め切られています。いま講座を選ぶ方の多くは、2027年度(令和9年度)の試験を目標にすることになります。この記事では、各講座がどの年度の試験向けか・いま申し込めるかも書き添えています。
結論: 選び方の早見表
どれが優れているかではなく、「こういう人には、この特徴の講座が合いやすい」という目安です。
| こんな人 | 合いやすい講座の特徴 | 該当する講座(2026年10月18日時点) |
|---|---|---|
| 紙のテキストと問題集で学びたい | テキスト・問題集の冊子が届く | フォーサイト(通常コース)、LEC、資格の大原 |
| 国内の合格者で、約款と海外旅行実務だけ学びたい | 科目免除(国内有資格者)向けのコースがある | フォーサイト[科目免除]、資格の大原[国内有資格者]、トラベル&コンダクターカレッジ、資格のエアポート |
| 決まった日時の授業で、講師とつながって学びたい | リアルタイム配信・教室の授業がある | トラベル&コンダクターカレッジ |
| 苦手な科目だけ講義を買いたい | 科目ごとに申し込める | LEC(2026年版は科目別の価格あり) |
| 月ごとの支払いで、スマホだけで進めたい | 月額・年額のサブスクで、動画と問題がスマホで完結する | 資格のエアポート |
| 一般教育訓練給付金を使いたい | 給付金の対象講座である | フォーサイト(総合コース・通常) |
講座を選ぶときに見るポイント
1. 料金と、その中に何が含まれるか
料金の幅は大きく、同じ「総合コース」でも、映像講義の回数・冊子の数・模擬試験の有無で中身が違います。また、総額で払う講座と、月額・年額で払い続ける講座では総額の比べ方が変わります。表の「含まれるもの」とあわせて見てください。
2. 試験日までの期間と、受講できる期間
総合旅行業務取扱管理者試験は年1回、10月の実施です。講座によっては、その年の試験に向けた販売が夏から秋に終わり、次の年度向けの講座が冬に出るまで申し込めない時期があります。受講期間が「次の本試験の前日まで」のように試験日に結びついているかも確認しましょう。
3. 教材の形式(紙かWebか)
運賃規則表の読み取りや海外観光地理は、紙に書き込みながら覚えたい人もいれば、スマホで何度も繰り返したい人もいます。冊子が届く講座、デジタル教材だけの講座、両方を選べる講座があります。
4. 質問できるか、何回までか
国際航空運賃の計算や約款の数字は、一人で考えると止まりやすい部分です。質問の方法(メール・電話・来校・AI)と回数の上限は講座ごとに違います。
5. 自分が受ける科目に合っているか
国内旅行業務取扱管理者の合格者は、旅行業法令と国内旅行実務が免除になり、約款と海外旅行実務の2科目を受けます。4科目分の講座を買う必要があるのか、2科目分で足りるのかで料金が大きく変わります。免除の条件は科目免除の解説にまとめています。
比較表
2026年10月18日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。公式サイトで確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし」としています。
料金と受講期間・販売状況
| 講座 | 料金(公式サイトの表記どおり) | 受講期間 | 販売状況・対象年度 |
|---|---|---|---|
| フォーサイト 総合旅行業務取扱管理者試験コース | 43,800円(税込・送料別)。期間限定で41,800円(10月26日23時59分まで) | 2027年度本試験実施期間の最終日の前日まで | 2027年試験対策を販売中 |
| フォーサイト 同コース[科目免除] | 28,800円(税込・送料別)。期間限定で26,800円(同上) | 同上 | 同上 |
| フォーサイト 同コース デジタルプラン | 29,800円(税込・送料無料) | 同上 | 同上 |
| LEC 総合旅行業務取扱管理者 合格講座(2026年版) | 4科目一括 72,600円(税込)。科目別は旅行業法8,800円・約款11,000円・国内旅行実務26,400円・海外旅行実務27,500円(いずれも税込) | Web・ダウンロードの視聴は2026年10月31日まで | 販売は2026年10月12日で終了。2027年版は確認時点で掲載なし |
| 資格の大原 総合旅行合格コース Web通信(2026年受験対策) | 121,000円(税込) | 公式サイトに記載なし | 「現在販売しておりません」の表示。2027年受験対策は確認時点で掲載なし |
| 資格の大原 総合[国内有資格者]合格コース Web通信(同上) | 77,000円(税込) | 公式サイトに記載なし | 同上 |
| 資格の大原 コンパクト総合旅行合格コース Web通信(同上) | 36,300円(税込)。国内有資格者向けは27,500円(税込) | 公式サイトに記載なし | 同上 |
| トラベル&コンダクターカレッジ 旅行業務取扱管理者講座 | 2027年度の受講料は「リニューアル中」の表示(受講料にテキスト・問題集・模擬テスト・直前対策・税を含むと記載) | 公式サイトに記載なし | 2027年度の講座は11月下旬以降に開講予定 |
| ユーキャン 旅行業務取扱管理者講座 | 確認時点の講座ページに料金の掲載なし | 公式サイトに記載なし | 受講申込みと資料請求を一時停止中。再開は2026年12月中旬頃の予定 |
| 資格のエアポート 総合旅行業務取扱管理者講座 | 月額プラン4,980円/年額プラン39,800円(一括払い)(いずれも税込) | 契約している期間。いつでも解約でき、次回更新日まで利用できる | 販売中(4科目すべて利用できる) |
教材とサポート
| 講座 | 教材の形式 | 質問サポート | 合格特典・返金・再受講 | スマホ学習 | 無料体験 |
|---|---|---|---|---|---|
| フォーサイト | 通常コース: テキスト7冊・問題集9冊・再現問題・模擬試験(国内・総合各1回)・演習ノート。eラーニングで講義動画と音声、デジタルテキスト、確認テスト。科目免除はテキスト4冊・問題集5冊・模擬試験1回。デジタルプランは全教材がデジタル | 無料質問15回(科目免除は10回) | 合格・受講特典の案内はあるが具体的な内容は公式サイトに記載なし。返金保証は公式サイトに記載なし | eラーニングで学習(公式サイトの記載) | 無料資料請求の案内あり |
| LEC(2026年版) | 映像講義54回・約81時間(1回90分。旅行業法5・約款7・国内旅行実務20・海外旅行実務22)。テキストの発送日が記載されている | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし | Web・スマホ・ダウンロードで視聴 | あり(おためしWeb受講。旅行業法の第1回を無料で視聴) |
| 資格の大原(2026年受験対策) | 総合旅行合格コースは映像講義全28回、標準テキスト4冊・問題集4冊・定例試験・重要過去問演習・直前模擬試験・全国統一公開模擬試験。コンパクトは基本講義を教材で学び、直前対策のWeb講義6回 | 公式サイトに記載なし | 再受講割引・本試験経験者割引あり | 「トレ問アプリ」の案内あり | あり(YouTube・Webの体験講義) |
| トラベル&コンダクターカレッジ | リアルタイム配信の授業(教室に空席があれば対面も可)、オンデマンド動画で繰り返し視聴、テキスト・問題集・模擬テスト | 電話・メール・来校で質問できる | 不合格の場合、次年度以降は何度でも再受講できる(教材費は本人負担・オンライン受講のみ) | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし(説明会の申込みあり) |
| ユーキャン | 受付停止中のため確認時点で掲載なし | 同左 | 同左 | 同左 | 同左 |
| 資格のエアポート | AI音声の授業動画140本(1本10分弱。約款28・海外旅行実務54・旅行業法令23・国内旅行実務35)、読む授業(WEBテキスト)、確認問題、単語帳、科目ごとに2回分の予想問題。紙の教材はない | AI講師トーレスへの質問 毎月50回(24時間)。人の講師への質問はない | なし | スマホで完結(パソコンでも利用可) | なし(講座ページで授業の一覧と内容を確認できる) |
料金の仕組みが違うので、総額は単純に比べられません。一括払いの講座は受講期間のあいだ追加費用がかからず、月額の講座は使った月数で総額が決まります。たとえば資格のエアポートを月額プランで6か月使うと29,880円、年額プランなら1年で39,800円(一括払い)です。
各社の概要
フォーサイト
総合コース(通常)、国内の合格者向けの[科目免除]コース、教材をすべてデジタルで受け取るデジタルプランの3つがあり、確認時点で2027年試験対策を販売しています。通常コースは冊子のテキスト・問題集に加え、eラーニングで講義動画・音声・確認テストを使えます。質問は15回(科目免除は10回)までです。総合コース(通常)は一般教育訓練給付金の対象と記載されています。教材は順次発送される場合があると案内されているので、届く時期は申込み前に確かめましょう。
LEC東京リーガルマインド
2026年版の合格講座は、1回90分の映像講義が54回(約81時間)で、4科目一括のほか科目ごとにも申し込める価格表がありました。国内の合格者が約款と海外旅行実務だけを選ぶ、といった組み方ができる形です。ただし2026年版の販売は10月12日で終わっており、確認時点で2027年版の掲載はありませんでした。旅行業法の第1回を無料で見られるおためしWeb受講があります。
資格の大原
映像講義の総合旅行合格コース(全28回)、国内有資格者向けのコース(全18回)、教材学習が中心で直前対策だけWeb講義のコンパクトコースと、4つの選び方があります。冊子のテキスト・問題集・模擬試験がそろう構成です。ただし、確認時点ではいずれも2026年受験対策のページで「現在販売しておりません」と表示されており、2027年受験対策はまだ掲載がありませんでした。本試験経験者割引(受講料20%OFF)の案内があります。
トラベル&コンダクターカレッジ
新宿校・大阪校をもつスクールで、オンライン受講は決まった日時に講師とつながるリアルタイム配信です。授業はオンデマンド動画でも繰り返し見られます。質問は電話・メール・来校で受け付けています。不合格だった場合に次年度以降も再受講できる制度があります(教材費は本人負担)。2027年度の講座は11月下旬以降に開講予定で、受講料は確認時点で「リニューアル中」でした。
ユーキャン
旅行業務取扱管理者講座のページで、受講申込みと資料請求の受付を一時停止していると案内されています。再開は2026年12月中旬頃の予定です。確認時点では料金や教材の内容が掲載されていなかったため、表では受付の状況だけを載せています。
資格のエアポート
AI音声の授業動画140本(1本10分弱・図と表で説明)で4科目を学ぶオンライン講座です。授業の並びは約款→海外旅行実務→旅行業法令→国内旅行実務で、国内の合格者は前の2科目だけを進めれば足ります。授業ごとの確認問題、読む授業、単語帳、科目ごとに2回分の予想問題があり、つまずいたらAI講師トーレスに毎月50回まで質問できます。紙の教材と人の講師への質問はありません。
独学との比較
総合旅行業務取扱管理者試験に受験資格はなく、独学でも受けられます。費用の面では、独学でも講座でも、JATAの受験手数料13,000円(非課税)とシステム利用料660円(税込)が別にかかります(令和8年度の受験案内)。
難しさの目安として、JATAが公表した令和7年度の実施結果を見ると、全体の合格率(合格者÷受験者)は26.1%でした。ただし受ける科目で数字は大きく違います。
| 受験区分(令和7年度) | 受験科目 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| A | 業法・約款・国内旅行実務・海外旅行実務 | 1,948人 | 227人 | 11.7% |
| E | 約款・海外旅行実務 | 1,313人 | 389人 | 29.6% |
| 合計 | — | 4,519人 | 1,179人 | 26.1% |
受験区分によって受験者の背景が違うので単純な比較はできませんが、海外旅行実務(200点)を含む区分の合格率は低めです。海外旅行実務は、国際航空運賃・出入国法令・英語・海外観光地理・実務一般の5分野が並ぶ科目です。試験全体の仕組みは総合旅行業務取扱管理者試験とはで整理しています。
独学が向いているのは、市販のテキストと過去問で自分で計画を立てられる人、国内旅行の試験で約款の基礎がすでに身についている人です。運賃計算や時差の計算でつまずいて止まりやすい人、何から手をつけるか迷う人は、講座の順番と質問サポートが助けになります。時差の解き方の例は時差の計算のやり方で紹介しています。
資格のエアポートの講座が合う人・合わない人
自社の講座も、同じ基準で書いておきます。
合う人
- 国内旅行業務取扱管理者に合格していて、約款と海外旅行実務の2科目に絞って進めたい人
- 通勤や休憩のすきま時間に、スマホだけで動画と問題を回したい人
- 運賃計算や約款の数字で止まったとき、その場でAIに質問して進めたい人
- 試験の数か月前から始めて、使った期間だけ払いたい人
合わない人
- 紙のテキストや問題集に書き込みながら学びたい人
- 人の講師に質問したい人、決まった日時のライブ授業で学びたい人
- 一度の支払いで長期間の受講を確定させたい人、教育訓練給付金を使いたい人
- 合格特典や返金保証がほしい人(資格のエアポートにはありません)
授業の一覧と内容は、総合旅行業務取扱管理者講座のページで確認できます。
よくある質問
Q. 総合旅行業務取扱管理者の通信講座の料金はどのくらいですか?
A. 2026年10月18日時点で公式サイトに載っていた料金は、資格の大原のコンパクト(国内有資格者向け)27,500円から総合旅行合格コース121,000円まで幅があります。2027年試験向けに販売中なのは、フォーサイト(43,800円など)と資格のエアポート(月額3,317円〜(年額プラン39,800円・一括払いの月あたり。月額プランは4,980円))でした。
Q. 国内旅行業務取扱管理者の合格者向けのコースはありますか?
A. あります。フォーサイトの[科目免除]コース(28,800円)、資格の大原の国内有資格者向けコース(2026年受験対策)、トラベル&コンダクターカレッジの講座などです。資格のエアポートは約款と海外旅行実務を先に並べているので、その2科目の授業だけ進められます。
Q. いま申し込めて、2027年の試験に使える講座はどれですか?
A. 確認時点では、フォーサイト(受講期間は2027年度本試験の前日まで)と資格のエアポートです。トラベル&コンダクターカレッジは11月下旬以降に開講予定、ユーキャンは12月中旬頃に受付再開の予定です。LECと資格の大原は2027年向けの講座がまだ掲載されていませんでした。
Q. 紙のテキストが付く講座はどれですか?
A. フォーサイト(通常・科目免除コース)、LEC、資格の大原、トラベル&コンダクターカレッジはテキストや問題集が付きます。フォーサイトのデジタルプランと資格のエアポートは、紙の教材がありません。
Q. 独学でも合格できますか?
A. 受験資格はなく、独学でも受験できます。令和7年度の合格率は全体で26.1%、4科目を受ける区分Aは11.7%でした。計画を自分で立てられ、運賃計算などを一人で解決できるなら独学も選択肢です。
まとめ
総合旅行業務取扱管理者の講座は、料金だけでなく「どの年度の試験向けか・いま申し込めるか」に差がありました。紙の教材がほしいならフォーサイト・LEC・大原、講師とつながるライブ授業ならトラベル&コンダクターカレッジ、スマホで月ごとに進めたいなら資格のエアポート、というように、学び方の好みから選ぶのが近道です。
- 2027年試験に向けて確認時点で申し込めたのは、フォーサイトと資格のエアポート
- LEC・資格の大原の2027年向け講座、トラベル&コンダクターカレッジの2027年度の受講料、ユーキャンの受付再開は、今後の公式発表を確認する
- 国内の合格者は、約款と海外旅行実務の2科目だけで済むコースを選ぶと費用を抑えやすい
- 料金・キャンペーン・受講期間は変わることがあるので、申込み前に各社の公式サイトで最新の情報を確かめる

