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試験の基礎

総合旅行業務取扱管理者試験とは? 4科目・配点・合格基準(各科目60%・海外実務は120点)

総合旅行業務取扱管理者試験の4科目と配点(海外旅行実務は200点満点)、各科目満点の60%という合格基準、試験時間、受験区分、令和7年度の合格率までを日本旅行業協会の公表資料で整理します。

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総合旅行業務取扱管理者試験の4科目と配点(海外旅行実務は200点満点)、各科目満点の60%という合格基準、試験時間、受験区分、令和7年度の合格率までを日本旅行業協会の公表資料で整理します。

この記事の要点

  • 試験科目は業法・約款・国内旅行実務・海外旅行実務の4つ。配点は順に100点・100点・100点・200点
  • 合格点は各受験科目で満点の60%以上。合計点ではなく科目ごとに判定され、海外旅行実務は200点中120点が目安
  • 全科目受験は2時限制で、第1時限80分(業法・約款)、第2時限120分(国内・海外実務)。マークシート方式
  • 令和7年度は全体の合格率26.1%、全科目受験(受験区分A)は11.7%。免除の有無で数字が大きく変わる
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総合旅行業務取扱管理者試験は、海外旅行を含めた旅行を扱う旅行会社の営業所で、選任が必要な「旅行業務取扱管理者」になるための国家試験です。「何を勉強するのか」「何点取れば受かるのか」「どんな順番で受けるのか」が最初の疑問になると思います。この記事では、試験を実施する日本旅行業協会(JATA)の公表資料をもとに、試験の全体像を整理します。国内旅行業務取扱管理者に合格している人が何を免除されるかは、あとで簡単にふれます。

この記事は2026年10月13日時点で確認した、令和8年度の受験案内と令和7年度の公表資料にもとづいています。日程・手数料・出題形式は年度ごとに変わることがあります。受験するときは、必ず最新の受験案内をJATAの公式サイトで確認してください。

総合旅行業務取扱管理者試験とは

旅行業者は、営業所ごとに旅行業務取扱管理者を選任しなければなりません。登録の業務範囲に応じて、地域限定・国内・総合の3種類の試験があり、総合旅行業務取扱管理者は、海外旅行を含むすべての旅行を扱う営業所で選任できる資格です。試験は観光庁長官の試験事務代行機関であるJATAが年1回実施しています。

  • 受験資格: 年齢や国籍に関係なく、誰でも受験できます。ただし、旅行業務取扱管理者試験の受験を停止された人や、合格を無効とされた人は、停止期間が過ぎるまで受けられません(令和8年度の受験案内)
  • 試験の形式: 令和8年度の受験案内では、解答はマークシート方式で、会場に集まって受ける筆記試験です
  • 出題の基準日: 出題の根拠となる法令・規則は、令和8年8月1日現在で施行・有効なものとされています

試験科目は4つ、配点は100・100・100・200

令和8年度の受験案内に書かれている試験科目は、次の4つです。

科目(略称) 正式な科目名 範囲の目安
業法 旅行業法及びこれに基づく命令 旅行業の登録、旅行業務取扱管理者、禁止行為など
約款 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 旅行契約のルール、運送・宿泊の約款
国内旅行実務 本邦内の運送機関・宿泊施設の料金など 国内の運賃・料金、国内の旅行実務
海外旅行実務 本邦外の運送機関の料金など 国際航空運賃、旅券・通関・検疫・為替の手続、出入国、主要国の観光、語学

「範囲の目安」の欄は、受験案内の科目名と説明から、この記事の筆者がまとめたものです。海外旅行実務の説明には、旅券の申請手続、通関手続、検疫手続、為替管理、出入国の手続、主要国の観光、旅行業務に必要な語学などが並んでいます。つまり、国際運賃の計算だけでなく、手続・観光地理・英語まで広い科目です。

配点はJATAの「令和7年度の合格基準」のページに、参考として次のように載っています。

科目 満点 60%の点数
旅行業法令 100点 60点
約款 100点 60点
国内旅行実務 100点 60点
海外旅行実務 200点 120点

海外旅行実務だけが200点満点です。全科目の満点は合計500点ですが、そのうち海外旅行実務が4割を占めます。配点は年度の公表資料で確認できる数字です。最新の年度の配点は、JATAのページで確認してください。

合格基準は「各受験科目で満点の60%以上」

合格基準について、JATAの令和7年度のページには「合格点は各受験科目で満点の60%以上です」と書かれています。ポイントは次の2つです。

  1. 合計点ではなく、受験する科目ごとに判定されます。4科目のうち1科目でも60%に届かなければ、全体としては不合格です
  2. 海外旅行実務は200点満点なので、満点の60%は120点です。他の3科目は各60点です

得意科目で苦手科目を補う、という戦い方はできません。したがって、勉強の計画は「4科目すべてで6割」を前提に立てることになります。

試験時間と受験区分

令和8年度の受験案内では、試験日は令和8年10月25日(日)で、10時30分集合(10時開場予定)と案内されています。試験は2つの時限に分かれ、全科目を受ける人(受験区分A)の時間割は次のとおりです。

時限 時間 科目
第1時限 11時00分〜12時20分(80分) 業法、約款
第2時限 13時30分〜15時30分(120分) 国内旅行実務、海外旅行実務

免除の有無などによって、受験区分はAからHまでの8つに分かれます。たとえば、国内旅行業務取扱管理者の有資格者(旅行業務取扱主任者などの認定を含みます)だけが免除を使う場合は受験区分Eで、約款(40分)と海外旅行実務(80分)を受けます。国内旅行業務取扱管理者の有資格者は、業法と国内旅行実務が免除になるからです。

  • 第1時限を欠席すると、第2時限は受けられません
  • 遅刻は各時限の開始後30分以内に限って認められます
  • 解答はHBかBの黒鉛筆またはシャープペンシルで、マークシートに記入します

免除の根拠になる証書、研修、科目合格のしくみは、細かい条件があります。別の記事で詳しく整理しますので、使えるかどうかは必ずJATAの受験案内で確認してください。

科目合格は国内実務・海外実務だけ

不合格でも、「国内旅行実務」と「海外旅行実務」では、その科目の合格基準(満点の60%以上)に達すれば、翌年度の試験に限り、その科目の受験が免除されます。これを科目合格といいます。

  • 業法と約款には、科目合格の制度がありません
  • 国内旅行業務取扱管理者試験の科目合格は、総合の試験には使えません。総合と国内の試験の間に、相互の免除はないからです

令和7年度に科目合格となった人数は、JATAの資料によると合計449人でした(受験区分別の表の合計。国内のみ170人、海外のみ238人、両方41人)。

令和7年度の合格率はどれくらいか

JATAが公表した令和7年度(10月26日実施)の実施結果では、全体の出願者5,493人、受験者4,519人、合格者1,179人で、合格率(合格者÷受験者)は26.1%でした。受験区分別の主なものは次のとおりです。

受験区分 受験科目 受験者 合格者 合格率
A 業法・約款・国内・海外 1,948人 227人 11.7%
C 業法・約款・海外 443人 26人 5.9%
D 業法・約款 507人 294人 58.0%
E 約款・海外 1,313人 389人 29.6%
F 約款 201人 194人 96.5%

受験区分B(業法・約款・国内)の合格率は48.5%でした。表からは、受ける科目に海外旅行実務が入っている区分は合格率が低く、海外旅行実務がない区分は高い傾向が読み取れます。ただし、受験区分ごとに受験者の背景(研修を受けた人、科目合格者など)は違うので、「どの区分が簡単か」までは言えません。数字は、海外旅行実務が合否を分けやすい科目だと読むのが自然です。

合格率は、受験区分・受験者の構成によって大きく変わります。年度ごとの数字は、JATAの「過去5年間の実施結果」で確認できます。

学習の進め方のヒント

4科目すべてで60%が必要なので、まず「どの科目に時間を割くか」を決めます。

  • 全科目を受ける人: 業法・約款は条文と約款の数字(日数・割合・金額)を覚える科目です。海外旅行実務は配点が大きく、範囲も広いので、早めに手をつけます
  • 国内旅行業務取扱管理者に合格している人: 約款と海外旅行実務の2科目に集中できます。合格率の表のとおり、海外旅行実務が最大の山です
  • 試験は2時限制で、第2時限は国内・海外実務をまとめて120分で解きます。海外旅行実務を受けるだけなら80分です。計算問題の時間配分を練習しておきます

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まとめ

総合旅行業務取扱管理者試験は、業法・約款・国内旅行実務・海外旅行実務の4科目で、各受験科目で満点の60%以上が合格基準です。配点は100点・100点・100点・200点で、海外旅行実務は120点が目安になります。令和7年度の合格率は全体で26.1%、全科目受験は11.7%でした。1科目でも届かなければ不合格になるため、とくに配点の大きい海外旅行実務を軸に学習計画を立てましょう。最新の日程と手数料は、JATAの受験案内で確認してください。

参考にした情報

記事の内容は、記載の日付時点で確認した情報にもとづいています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。内容に誤りを見つけた場合は、お問い合わせからお知らせください。確認のうえ修正します。

2026年10月13日約8分で読めます
総合旅行業務取扱管理者試験合格基準配点試験科目受験区分
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