第二種衛生管理者試験は、関係法令・労働衛生・労働生理の3科目から各10問、合計30問・300点が出題されます。試験時間は3時間で、合格するには科目ごとに40%以上、そのうえで合計60%以上を取る必要があります。
この記事では、試験を実施する公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公式ページ(2026年10月19日確認)をもとに、科目、配点、合格基準、受験資格、第一種との違いを整理します。日程や手数料は変わることがあるので、申込み前に必ず公式サイトで最新の案内を確認してください。
第二種衛生管理者試験の科目・問数・配点
協会の案内では、試験科目は次の3つです。どれも「有害業務に係るものを除く」範囲から出題されます(労働生理は範囲が分かれません)。
| 科目 | 範囲 | 問数 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 関係法令 | 有害業務に係るものを除く | 10問 | 100点 |
| 労働衛生 | 有害業務に係るものを除く | 10問 | 100点 |
| 労働生理 | (分かれない) | 10問 | 100点 |
| 合計 | 30問 | 300点 |
1問は10点です(配点÷問数で計算した値です)。3科目の配点が同じなので、どれか1つを捨てる戦い方は取りにくい構成です。
「有害業務」とは、有機溶剤や粉じんなど、健康障害につながる物質や作業を扱う業務のことです。第二種の試験ではこれに関する出題がありません。
試験時間は3時間
試験時間は13:30〜16:30の3時間です。30問を3時間で解くので、1問に使える時間は平均で6分ほどあります。時間の余裕はあるため、時間切れよりも「1科目を落とさないこと」が課題になります。
なお、一部の科目の免除を受ける人は、13:30〜15:45の2時間15分になります。
合格基準は「科目ごと40%以上、かつ合計60%以上」
協会の案内では、合格基準は次のとおりです。
- 科目ごとの得点が40%以上
- 合計得点が60%以上
つまり、合計で6割を超えても、1科目でも4割未満なら不合格です。これを「足切り」と呼ぶことがあります。
| 区分 | 満点 | 基準となる得点 | 問数に直すと |
|---|---|---|---|
| 各科目(40%) | 100点 | 40点 | 10問中4問以上 |
| 合計(60%) | 300点 | 180点 | 30問中18問以上 |
この表の「基準となる得点」と「問数に直すと」は、公式の基準を満点に当てはめた計算値です。協会が点数を別に示しているわけではありません。
各科目4問ずつ、合計12問しか合っていないと、足切りは超えても合計が120点で不合格です。合計18問以上を取りつつ、どの科目も4問以上にする、という2つの条件を同時に満たす必要があります。
受験資格は「学歴+労働衛生の実務経験」
衛生管理者試験には受験資格があり、学歴と労働衛生の実務経験の年数の組合せで決まります。協会の案内では、コード番号1-1〜9-3に分かれていて、第一種と第二種で共通です。代表的なものは次のとおりです。
| 学歴など | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 大学・短期大学・高等専門学校を卒業 | 労働衛生の実務経験が1年以上 |
| 学歴を問わない | 実務経験が10年以上 |
このほかにも、高等学校を卒業した人、学士の学位がある人、職業訓練の修了者、外国の学校の修了者などの区分があります。自分がどのコードに当てはまるか、「労働衛生の実務」にどこまで含まれるかは、協会の案内で確認してください。受験資格の詳しい整理は、今後の記事で取り上げます。
試験手数料
学科試験の手数料は、協会の「試験手数料」のページで「学科試験共通手数料」として8,800円と案内されています(2026年10月19日確認)。金額は改定されることがあるので、申込みの際に最新の案内を確認してください。
第二種免許で衛生管理者になれる業種
試験に合格して免許を受けたあと、どの事業場で衛生管理者になれるかは、第一種と第二種で違います。協会の案内では、第二種衛生管理者免許を持つ人は、有害業務と関連の少ない業種(情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など)の事業場に限って衛生管理者になれると説明されています。第一種のように、すべての業種で衛生管理者になれるわけではありません。
勤め先の業種で第二種が使えるかどうかは、労働安全衛生規則の定める業種区分で決まります。迷うときは、受験の前に勤め先の業種を確認しておきましょう。
第一種との違い
| 項目 | 第一種 | 第二種 |
|---|---|---|
| 出題範囲 | 有害業務を含む全範囲 | 有害業務を除く範囲 |
| 科目の構成 | 5つの範囲 | 3科目 |
| 問数 | 44問 | 30問 |
| 満点 | 400点 | 300点 |
| 試験時間 | 3時間 | 3時間 |
| 衛生管理者になれる業種 | すべての業種 | 有害業務と関連の少ない業種 |
第一種の詳しい構成は、第一種衛生管理者試験の解説記事にまとめています。
試験での問われ方と、対策の優先順位
ここからは、学習の考え方です(公式の情報ではなく、この記事の整理です)。
- 足切りが3つあるので、3科目を満遍なく取ることが大切です。得意科目で満点を取っても、1科目が3問以下だと不合格です
- 関係法令は、選任人数や頻度など、数字を覚える範囲です。繰り返し解いて定着させる科目です
- 労働衛生は、換気や照度の計算、各種の指針が問われます
- 労働生理は、人体の仕組みを理解すれば得点しやすい範囲です。用語の暗記だけでなく、臓器の働きのつながりをつかむと安定します
学習の順番に決まりはありませんが、配点が同じ3科目を、まず一通り触ってから弱い科目を厚くするのが取り組みやすい進め方です。
資格のエアポートでの学び方
第二種衛生管理者講座は、有害業務を除く関係法令・労働衛生・労働生理を、52本の授業で学べる構成です。AI講師のトーレスに質問しながら学べます。
最新の内容と料金は講座ページで確認してください。
よくある質問
Q. 第二種は何問正解すれば合格ですか。
合計で30問中18問以上(180点以上)が目安で、そのうえで3科目すべてで4問以上(40点以上)が必要です。点数は公式の基準から計算した値です。
Q. 第一種より第二種のほうが簡単ですか。
問数が少なく有害業務の出題がない分、範囲は狭くなります。ただし合格基準の考え方は同じで、足切りがあることも変わりません。
Q. 第二種に合格したあと、第一種も受けられますか。
第二種免許を持つ人は、有害業務に係る2範囲だけを受ける特例第一種衛生管理者試験を受けられます。詳しくは第一種の記事で整理しています。
まとめ
- 第二種衛生管理者試験は、3科目から各10問、合計30問・300点、試験時間は3時間
- 合格基準は、科目ごとに40%以上、かつ合計60%以上
- 受験資格は学歴と労働衛生の実務経験で決まり、第一種と共通
- 第二種免許で衛生管理者になれる業種は、有害業務と関連の少ない業種に限られる
受験資格の区分、日程、手数料は、受験する年度の協会の案内で必ず確認してください。

