衛生管理者試験の合格率は、安全衛生技術試験協会の統計によると、令和7年度で**第一種が46.8%、第二種が48.7%**でした。どちらも受験した人の半分弱が合格している計算です。
この記事では、協会の公式ページで確かめた数字だけを示し、その数字を勉強計画にどう生かすかを整理します。受験者数や合格率は年度ごとに変わります。申込み前に、協会の統計ページで最新の値を確認してください。
衛生管理者試験の合格率(令和7年度)
協会の統計ページ(2026年10月22日確認)に載っている、令和7年度の学科試験の結果は次のとおりです。衛生管理者には実技試験がありません。
| 試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第一種衛生管理者 | 66,401人 | 31,046人 | 46.8% |
| 第二種衛生管理者 | 40,653人 | 19,796人 | 48.7% |
合格者数を受験者数で割ると、第一種は約46.76%、第二種は約48.69%です。ページの表記(小数第1位)と一致しています。
協会の統計ページに載っているのは、2026年10月時点では令和7年度の値だけでした。そのため、この記事では年度ごとの推移を表にしません。民間の学校や情報サイトが載せている過去年度の数字は、出典がそれぞれ違うため、ここでは使いません。過去年度と比べたいときは、協会の公開資料で年度と数字を自分で確かめてください。
第一種と第二種の違いを数字で見る
同じ年度の表から、読み取れることをいくつか挙げます(計算はこの記事のものです)。
| 見るところ | 第一種 | 第二種 |
|---|---|---|
| 受験者数 | 66,401人 | 40,653人 |
| 受験者数の比 | 第二種の約1.6倍 | — |
| 合格率 | 46.8% | 48.7% |
| 合格率の差 | 1.9ポイント | — |
受験者数は第一種のほうが多く、合格率は第二種のほうが1.9ポイント高い結果でした。ただし、1年分の値だけで「第一種のほうが難しい」と言い切ることはできません。受験者の層(すでに働いている人が多いか、有害業務のある職場の人か)も違うためです。
第一種の試験は、第二種にない**有害業務の2範囲(労働衛生・関係法令が各10問・80点)**が加わり、44問・400点です。範囲が広い分、勉強の量は多くなります。試験の構成は第一種衛生管理者試験の解説記事で表にしています。
合格率の数字の読み方
「受験者に対する割合」であること
統計ページの表は、受験者数と合格者数を並べたものです。合格率は「合格者数÷受験者数」で、申込みをしたが当日来なかった人は含まれません。申込者数を分母にした割合とは別の数字なので、他のサイトの数字と比べるときは、分母が何かを確かめましょう。
定員のない絶対基準であること
合格基準は協会の資格紹介ページに、次のように書かれています。
- 科目ごと(範囲が分かれている科目は範囲ごと)に、得点が40%以上
- 合計得点が60%以上
合格者の人数に上限があるわけではありません。合格率が約47%というのは、「上位の半分が受かる試験」という意味ではなく、基準を満たした人がそれだけいたという意味です。周りの人の出来に関係なく、自分が基準を超えれば合格できます。
足切りがあること
第一種の場合、基準を超えるべき範囲は5つあります。
| 範囲 | 問数 | 満点 | 40%の得点 |
|---|---|---|---|
| 労働衛生(有害業務に係るもの) | 10問 | 80点 | 32点 |
| 労働衛生(有害業務に係るもの以外) | 7問 | 70点 | 28点 |
| 関係法令(有害業務に係るもの) | 10問 | 80点 | 32点 |
| 関係法令(有害業務に係るもの以外) | 7問 | 70点 | 28点 |
| 労働生理 | 10問 | 100点 | 40点 |
| 合計(60%) | 44問 | 400点 | 240点 |
「40%の得点」と「240点」は、公式の基準を満点に当てはめた計算値です。合計が6割を超えていても、1つの範囲が4割未満なら不合格になります。合格率が5割を切る背景には、こうした足切りで落ちる人が一定数いることも考えられます。ただし、協会は足切りで不合格になった人数を公表していないため、これは推測です。
合格率を気にするより、5つの範囲すべてで40%を割らないことのほうが、合格には直結します。
合格率から考える第一種の勉強計画
ここからは、学習の考え方です(公式の情報ではなく、この記事の整理です)。
- まず足切りの回避を目標にする。5つの範囲それぞれで、満点の4割を確実に取れる状態を先に作ります。有害業務の2範囲は1問8点なので、10問中4問(32点)が最低ラインです
- 有害業務以外の2範囲と労働生理で土台を作る。この3範囲は第二種と共通の内容が多く、労働生理は1問10点で配点が大きいため、得点源にしやすい範囲です
- 有害業務は後回しにしない。第一種だけの範囲で、物質名や規則ごとの数字を覚える必要があります。直前に詰め込むと足切りの危険が高まります
- 模擬的に範囲ごとの得点を記録する。問題を解いたら合計だけでなく、5つの範囲それぞれの正答率を見ます
受験前に確認しておきたいこと
合格率とは別に、受験の前提も確認しておきましょう。
- 受験には学歴と労働衛生の実務経験の組合せによる受験資格が必要です
- 試験の日程と手数料は変わることがあります。協会の「試験日程」「試験手数料」のページで最新を確認してください
- 第二種衛生管理者免許を持っている人は、有害業務の2範囲だけを受ける特例第一種衛生管理者試験を選べます
資格のエアポートでの学び方
第一種衛生管理者講座は、有害業務を含む全範囲を78本の授業で学べる構成です(第二種と共通の52本と、有害業務の26本)。AI講師のトーレスに質問しながら、範囲ごとの苦手を潰していけます。
料金は月額 2,484円〜(年額プラン 29,800円・一括払いの月あたり)です。月額プランは3,980円です。最新の内容と料金は講座ページで確認してください。
よくある質問
Q. 第一種衛生管理者の合格率は何%ですか。
協会の統計では、令和7年度は46.8%(受験者66,401人、合格者31,046人)でした。年度によって変わるため、最新は協会の統計ページで確認してください。
Q. 第二種より第一種のほうが合格率は低いのですか。
令和7年度は第一種46.8%、第二種48.7%で、第一種のほうが1.9ポイント低い結果でした。ただし1年分の値なので、傾向としては断定できません。
Q. 合格率が約5割なら、勉強しなくても受かりますか。
受かりません。合格は範囲ごとに40%以上かつ合計60%以上という絶対基準で決まります。合格率が約5割であることは、勉強しなくてよい理由にはなりません。
まとめ
- 令和7年度の合格率は、第一種46.8%(66,401人中31,046人)、第二種48.7%
- 協会の統計ページで確かめられたのは令和7年度のみ。推移は年度を確かめてから比べる
- 合格は定員のない絶対基準。範囲ごとに40%以上、かつ合計60%以上が必要
- 第一種は有害業務の2範囲を後回しにせず、5つの範囲すべてで足切りを避ける計画を立てる
統計の数字は毎年更新されます。受験する年度の最新の値と、日程・手数料は、必ず協会の公式サイトで確認してください。

