技術士第一次試験を建設部門で受ける方が、通信講座・オンライン講座を料金だけでなく、教材の形・質問のしかた・受講期限まで並べて比べるための記事です。各社の講座ページを2026年10月18日に実際に開き、書かれている内容だけを表にしました。
この記事は、講座を運営する資格のエアポート(株式会社KUBOYA)が書いています。自社の講座も同じ基準で載せています。順位や点数はつけず、「こういう人にはこの講座の作りが合いやすい」という形で整理します。
技術士第一次試験の講座は、基礎科目・適性科目は全部門に共通でも、専門科目は部門ごとに分かれます。建設部門の専門科目まで扱うかどうかで、選べる講座が変わる点に注意してください。
結論: 選び方の早見表
| こんな人 | 合いやすい講座の作り(公式サイトの記載から) |
|---|---|
| スマホで動画と過去問を回したい | スタディング(14,850円、過去問題集は令和2〜7年度で基礎180問・適性90問・専門210問) |
| 紙のテキストも手元にほしく、メールで質問もしたい | SAT(部門別コース 21,780円・税込、紙の冊子を配送、メール質問10回) |
| 試験直前に建設部門の専門科目だけ絞って確認したい | アガルート「ヤマ当て講座」(10,780円・税込、約3時間) |
| テキストと小テストを提出して採点を受けたい | ガチンコ技術士学園(専門科目〔建設部門〕コース 13,000円、フルコース 28,000円) |
| 紙のテキストと添削指導で進めたい | 新技術開発センター(合格対策講座 25,400円・消費税込、添削3回) |
| 基礎・適性科目だけを紙の教材と添削で補いたい | JTEX(基礎科目・適性科目 22,000円・税込の特別受講料) |
| 3科目を図と表の授業動画で一通り学び、使う月だけ払いたい | 資格のエアポート(月額2,484円〜のサブスク。年額プラン29,800円・一括払いの月あたり。月額プランは3,980円) |
日本技術士会の「令和8年度 技術士第一次試験の実施について」(2026年10月18日確認)では、試験日は**2026年11月22日(日)**です。受験申込みはすでに締め切られています。この記事を読む時点での残り期間で、無理なく終えられる分量かどうかも選ぶ基準にしてください。
講座を選ぶときに見る5つのポイント
- 建設部門の専門科目に対応しているか: 基礎・適性科目だけの講座もあります。部門別の講座でも、建設部門が含まれるかを講座ページで確かめます
- 料金の総額: 基礎・適性と専門が別のコースに分かれている講座は、セットにしたときの合計で比べます。SATは基礎・適性のみのコースと部門別コースの重複購入に注意するよう案内しています
- 受講期限: 「○年○月○日まで」の講座と「在籍期間○か月」の講座があります。翌年の試験まで使えるかどうかも違います
- 教材の形: 動画中心か、PDFのテキストか、郵送される紙のテキストか。書き込みたい人には大きな違いです
- 質問・添削の仕組み: メールの回数制、提出した小テストの採点、添削課題、AIへの質問など、形がばらばらです
料金と受講期限の比較表
2026年10月18日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。税込・税抜は公式サイトの表記どおりに書き、表記が見当たらないものは「表記なし」としています。
| 講座 | 建設部門の専門科目 | 料金 | 受講・視聴期限 | 無料体験 |
|---|---|---|---|---|
| スタディング 技術士一次試験合格コース(建設部門)[2026年度試験対応] | あり(基礎・適性・専門) | 一括14,850円(税込・税抜の表記なし) | 2026年12月31日まで | あり(無料の初回講座) |
| SAT 技術士一次試験対策講座 部門別コース(2026年度版) | あり(基礎・適性を含む) | 21,780円(税込)/19,800円(税抜)。基礎・適性のみは14,300円(税込) | 標準学習期間1年、各種サービス期限は2027年12月31日まで | アガルートの販売ページに「講座を無料体験」の案内 |
| アガルート 第一次試験 専門科目「建設部門」ヤマ当て講座 | 専門科目〔建設部門〕のみ | 10,780円(税込)/9,800円(税抜)。販売期間は2026年11月22日まで | 2028年1月31日まで | 公式サイトに記載なし |
| ガチンコ技術士学園 一次試験対策講座 | あり(専門科目〔建設部門〕コース) | 専門〔建設〕13,000円/基礎・適性15,000円/フルコース28,000円(税込) | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし |
| 新技術開発センター 技術士第一次試験合格対策講座 | あり(16部門の中に建設) | 25,400円(消費税込、添削料・テキスト代を含む) | 在籍期間6か月(3か月コース) | 公式サイトに記載なし |
| JTEX 技術士一次試験対策講座「基礎科目・適性科目」 | なし(基礎・適性のみ) | 特別受講料22,000円(税込)/価格24,200円(税込) | 受講期間3か月 | 公式サイトに記載なし |
| 資格のエアポート 技術士第一次試験(建設部門)講座 | あり(基礎・適性・専門〔建設部門〕) | 月額プラン3,980円/年額プラン29,800円(一括払い)(いずれも税込)のサブスク | 契約中は利用可。解約しても次回更新日まで利用可 | なし |
SATの第一次試験対策講座は、アガルートアカデミーの「第一次試験対策講座」のページでも同じ料金・内容で販売されています(SAT株式会社が提供)。この記事では1つの講座として数えています。
教材とサポートの比較表
2026年10月18日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
| 講座 | 動画 | テキスト・問題 | 質問・添削 | スマホ学習 |
|---|---|---|---|---|
| スタディング | 基本講座(ビデオ・音声)3講座・合計約3時間と合格セミナー | WEBテキスト(PDF)、過去問題集(令和2〜7年度)。郵送の教材はなし | 公式サイトに記載なし | 可(アプリで動画をダウンロード可) |
| SAT 部門別コース | 部門共通講義、過去問解説講義(R1〜R7) | テキスト・過去問題集(基礎・適性・専門)。紙の冊子を配送。講義音声MP3 | メール質問10回(超過は1回500円)。不合格通知書の提示で回数リセット | 可(1講義10〜30分程度・最大2倍速) |
| アガルート ヤマ当て講座 | 約3時間 | PDF(発送なし) | 講座内の質問対応の記載なし(フォロー制度は付属しないと明記) | 可(専用アプリでオフライン学習可) |
| ガチンコ技術士学園 | 公式サイトに記載なし | テキスト&小テスト(建設8回)、平成16〜令和7年度の過去問と解説、令和8年度模擬試験(ダウンロード) | 小テスト・模擬試験を提出すると採点結果と解説を返信。質問フォームあり(回数の記載なし) | 公式サイトに記載なし |
| 新技術開発センター 合格対策講座 | 公式サイトに記載なし | 紙のテキスト2冊(基本テキスト・令和7年度の問題と解説) | 添削3回(各科目2回ずつ指導) | 公式サイトに記載なし |
| JTEX 基礎・適性 | 公式サイトに記載なし | テキスト2冊(過去問題とその解説を含む) | 必修課題3回・自由提出課題1回の添削 | 公式サイトに記載なし |
| 資格のエアポート | AI音声の授業動画93本(基礎35本・適性18本・専門〔建設部門〕40本) | 読む授業(WEBテキスト)、授業ごとの確認問題、単語帳、予想問題2回分。紙の教材はなし | AI講師トーレスへの質問が毎月50回。人の講師への質問・添削はなし | 可(スマホで完結) |
合格特典・返金について、公式サイトでは次のように案内されています。スタディングは「合格お祝い(2,000円分)制度」の対象コースです。SATは技術士講座として「30日間返金保証(条件あり)」を案内しており、アガルートの販売ページでは商品到着から30日以内の連絡などを条件とした返品・返金の規定が書かれています。ほかの講座は、確認したページに合格特典・返金の記載がありませんでした。
各社の講座の概要
スタディング
技術士一次試験合格コースは建設部門向けの1コースで、基礎・適性・専門(建設部門)の3科目を扱います。動画は基本講座3講座で合計約3時間と短めで、その分、令和2〜7年度の過去問題集(基礎180問・適性90問・専門210問、解説つき)で演習量を確保する作りです。郵送の教材はありません。動画で全体像をつかみ、スマホで過去問を回したい人に合いやすい一方、質問の仕組みは確認したページに記載がありませんでした。
SAT(アガルートでも販売)
部門別コースは建設・機械・農業・電気電子・上下水道の5部門で、基礎・適性科目も含みます。動画講義に加えて、テキストと過去問題集の紙の冊子が届きます。メール質問が10回つき、不合格通知書を示すと回数が戻る仕組みがあります。紙と動画の両方で学びたい人、人に質問したい人に合いやすい講座です。標準学習期間は1年で、翌年の試験まで見すえて使えます。
アガルートアカデミー(ヤマ当て講座)
第一次試験の専門科目〔建設部門〕だけを対象にした約3時間の直前対策の講座です。教材はPDFで、質問などのフォロー制度は付属しないと明記されています。基礎・適性科目は含まないため、ほかの教材で3科目の土台がある人が、試験前に専門科目を確認する用途に向いています。販売期間は2026年11月22日までです。
ガチンコ技術士学園
一次試験対策講座は、専門科目〔建設部門〕コース・基礎・適性科目コース・2つを合わせたフルコースに分かれています。教材はダウンロードで、テキスト・問題解説・小テスト(20問)を各回で使い、小テストや模擬試験を提出すると採点結果と詳細解説が返ってきます。提出して採点を受けるペースで進めたい人に合いやすい作りです。動画や受講期間の記載は確認したページにありませんでした。
新技術開発センター
技術士第一次試験合格対策講座は、紙のテキスト2冊と3回の通信添削で進める講座で、建設を含む16部門が対象です。各科目を実際の試験と同じ出題数・形式の添削問題で2回ずつ指導すると案内されています。在籍期間は6か月で、教育訓練給付制度の厚生労働大臣指定講座(一般教育訓練)です。ほかに、スクーリング・模擬試験・講義動画を組み合わせた「合格パーフェクトコース」(98,000円・消費税込)もありますが、日程の大半は試験前の夏〜秋に組まれています。動画で学びたい人より、紙と添削で進めたい人向けです。
JTEX
技術士一次試験対策講座の一覧にあるのは「基礎科目・適性科目」「電気電子部門」「機械部門」の3講座で、建設部門の専門科目の講座は見当たりませんでした。基礎・適性の講座はテキスト2冊と添削(必修課題3回・自由提出課題1回)で、受講期間は3か月です。建設部門で受ける人は、専門科目を別の教材で用意する前提になります。
資格のエアポート
基礎科目・適性科目・専門科目〔建設部門〕の3科目を93本の授業動画に分け、計算問題は段を追った図、知識の問題は比較表で見せる講座です。授業ごとの確認問題、読む授業、単語帳、本試験と同じ3科目の形の予想問題2回分があり、分からないところはAI講師トーレスに毎月50回まで質問できます。専門科目は建設部門だけを扱い、ほかの部門の専門科目には対応していません。
独学との比較: 独学で足りる人
日本技術士会の「令和7年度技術士第一次試験統計」によると、建設部門は受験者8,905人に対して合格者2,950人で、受験者に対する合格率は33.1%でした(全部門の合計は受験者17,013人・合格者5,754人・33.8%)。受験者のおよそ3人に1人が合格している試験です。
合格には、基礎科目・適性科目・専門科目のそれぞれで50%以上の得点が必要です。総得点ではなく科目ごとの基準なので、1科目でも大きく苦手な分野があると不合格になります。
独学で足りやすいのは、次のような人です。
- 大学などで土質・構造・水理といった建設系の科目を学んでいて、専門科目の計算に抵抗がない
- 過去問題集を自分で何周も回し、間違えた論点を自分で調べられる
- 試験日までの残り期間で、3科目を一通り終える計画を自分で立てられる
反対に、数学や物理の計算から離れていて基礎科目が不安な人、適性科目の技術士法の義務・責務をどこまで覚えればよいか分からない人は、講座で範囲と順番を決めてもらうと手間が減ります。受験手数料は13,000円(日本技術士会の令和8年度の案内)で、講座の料金とは別にかかります。
資格のエアポートの講座が合う人・合わない人
合う人:
- 建設部門で受験し、基礎・適性・専門の3科目をひとつの講座でそろえたい人
- 計算の手順を図で追い、似た用語を表で見比べながら理解したい人
- 夜中や移動中など、人に聞けない時間に疑問をすぐ解決したい人(AI講師トーレスに毎月50回まで質問できます)
- 試験までの数か月だけ使いたい人(月額2,484円〜。年額プラン29,800円・一括払いの月あたり。月額プランは3,980円。いずれも税込)
合わない人:
- 紙のテキストに書き込みながら学びたい人(紙の教材はありません)
- 人の講師に質問したい人、答案の添削を受けたい人(質問はAI講師トーレスへの質問のみです)
- 建設部門以外の部門で受験する人(専門科目は建設部門だけです)
- 合格特典や返金保証を重視する人(どちらもありません)
講座の章立てと授業の一覧は、技術士第一次試験(建設部門)講座のページで確認できます。
よくある質問
Q. 技術士第一次試験は独学でも合格できますか?
A. 独学で合格する人もいます。建設部門の令和7年度の合格率は33.1%(日本技術士会の統計)です。基礎・適性・専門の各科目で50%以上が必要なので、苦手な科目を残さない計画が立てられるかが分かれ目です。
Q. 建設部門の専門科目まで対応している講座はどれですか?
A. 2026年10月18日に公式サイトで確認した範囲では、スタディング・SAT(アガルートでも販売)・ガチンコ技術士学園・新技術開発センター・資格のエアポートが建設部門の専門科目を扱っています。アガルートのヤマ当て講座は専門科目〔建設部門〕のみ、JTEXは基礎・適性科目のみの講座です。
Q. 試験まで1か月ほどでも講座は使えますか?
A. 使えますが、分量と期限の確認が大切です。令和8年度の試験日は2026年11月22日です。短い動画で過去問中心に進める講座、直前の専門科目だけの講座、月額で使える講座などから、残り期間で終えられるものを選んでください。
Q. 講座の料金に受験手数料は含まれますか?
A. 確認した各社の講座ページに、受験手数料を含むという記載はありませんでした。受験手数料13,000円は日本技術士会に別に支払う費用です。
Q. 資格のエアポートの講座は建設部門以外でも使えますか?
A. 基礎科目と適性科目は全部門に共通なので学べますが、専門科目は建設部門だけです。機械・電気電子・上下水道などの部門で受ける方は、専門科目を別の教材で用意してください。
まとめ
- 3科目(基礎・適性・専門〔建設部門〕)をそろえる講座は、一括払いで約1.5万〜2.8万円(2026年10月18日に公式サイトで確認)。資格のエアポートは月額2,484円〜(年額プラン29,800円・一括払いの月あたり。月額プランは3,980円)のサブスクです
- 講座ごとに、動画中心・PDFと小テストの提出・紙のテキストと添削など作りが大きく違います
- 基礎・適性だけの講座や、専門科目だけの直前講座もあるので、3科目のどこを講座で補うかを先に決めると選びやすくなります
- 令和8年度の試験日は2026年11月22日です。料金や期限は変わることがあるため、申込み前に各社の公式サイトで最新の内容を確かめてください

