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試験の基礎

国内旅行業務取扱管理者試験とは? 3科目・配点・合格基準(各60点)をわかりやすく整理

国内旅行業務取扱管理者試験の3科目、令和7年度の出題例にみる配点、各科目60点以上の合格基準、CBT方式と試験時間、受験区分ごとの科目免除、直近の合格率までを公式の公表資料で整理します。

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国内旅行業務取扱管理者試験の3科目、令和7年度の出題例にみる配点、各科目60点以上の合格基準、CBT方式と試験時間、受験区分ごとの科目免除、直近の合格率までを公式の公表資料で整理します。

この記事の要点

  • 試験科目は「旅行業法及びこれに基づく命令」「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」「国内旅行実務」の3つ。合格点は各科目とも60点以上
  • 令和7年度の出題例では、法令と約款が各100点(4点×25問)、国内旅行実務が100点(4点×12問+2点×26問)
  • 令和6年度から全面CBT方式。全科目受験の試験時間は120分で、年齢・学歴を問わず誰でも受験できる
  • 令和7年度の全科目受験の合格率は34.1%(受験者9,759人、合格者3,330人)
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国内旅行業務取扱管理者試験は、国内の旅行を扱う旅行会社の営業所に置かなければならない「旅行業務取扱管理者」になるための国家試験です。「何を勉強するのか」「何点取れば受かるのか」「どんな形式で受けるのか」が最初の疑問になると思います。この記事では、試験を実施する全国旅行業協会(ANTA)の公表資料をもとに、試験の全体像を整理します。

この記事は2026年10月12日時点で確認した、令和8年度の受験案内と令和7年度の公表資料にもとづいています。日程・手数料・出題形式は年度ごとに変わることがあります。受験するときは、必ず最新の受験案内をANTAの公式サイトで確認してください。

国内旅行業務取扱管理者試験とは

旅行業者は、営業所ごとに旅行業務取扱管理者を1人以上選任しなければなりません。国内旅行業務取扱管理者は、そのうち国内の旅行だけを扱う営業所で選任できる資格です。試験は観光庁長官の試験事務代行機関である全国旅行業協会(ANTA)が、年1回実施しています。

  • 受験資格: 年齢や学歴に関係なく、誰でも受験できます。ただし、旅行業務取扱管理者試験で不正行為があって、観光庁長官から受験を禁止された人は、その期間が過ぎるまで受けられません
  • 有効期間: 受験案内には「永久資格」と書かれています。合格後に更新は不要です
  • 注意点: 営業所で管理者として選任されている間は、5年ごとの定期研修を受ける義務があります

このほか、海外旅行を含めて扱える「総合旅行業務取扱管理者」(日本旅行業協会(JATA)が実施)と、営業所のある地域に限定した「地域限定旅行業務取扱管理者」(観光庁が実施)という別の試験があります。この記事で扱うのは、ANTAが実施する国内の試験です。

試験科目は3つ

ANTAの案内では、試験科目は次の3つです。

科目(略称) 正式な科目名 主な内容
法令 旅行業法及びこれに基づく命令 旅行業の登録、営業保証金、旅行業務取扱管理者、禁止行為など
約款 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款 募集型企画旅行・手配旅行などの契約のルール、運送や宿泊の約款
国内実務 国内旅行実務 運送機関や宿泊施設の料金、旅行業務の実務処理(観光地理を含む)

「主な内容」の欄は、各科目名から分かる範囲を、この記事の筆者がまとめたものです。ANTAの説明では、国内旅行実務は「運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金、旅行業務の取扱いに関する実務処理」とされています。運賃・料金の計算が中心になる科目だと考えてください。

配点と合格基準(各科目60点以上)

合格基準は、3科目とも、それぞれ60点以上です。合計点で合否が決まるのではなく、1科目でも60点に届かなければ不合格になります。得意科目で苦手科目をカバーする、という戦い方はできません。

配点は、ANTAが試験のあとに公表する「出題例の正解及び配点」で分かります。令和7年度の出題例では、次のとおりでした。

科目 配点合計 問題数と配点
法令 100点 4点×25問
約款 100点 4点×25問
国内実務 100点 4点×12問+2点×26問(計38問)

つまり、法令と約款は25問中15問、国内実務は100点中60点以上が目安です。法令と約款は「4点×25問」なので、15問正解で60点に届きます。国内実務は配点が2種類あるため、問題ごとに点数が違う点に注意が必要です。

配点や問題数は「出題例」として公表されるもので、毎年同じとは限りません。令和7年度の数字は目安として捉え、最新の年度のものはANTAのページで確かめてください。

試験方式と試験時間(CBT)

ANTAのよくある質問では、令和6年度から筆記試験が廃止され、受験はすべてCBT方式になったと案内されています。CBTは「Computer Based Testing」の略で、紙の問題用紙やマークシートを使わず、パソコンの画面に出る問題を見て、マウスなどで解答する方式です。

令和8年度の受験案内では、次の内容が示されています。

  • 試験日: 令和8年9月3日(木)〜25日(金)の期間内から、受験者が日時と会場を選ぶ
  • 会場: 全国47都道府県のCBT会場
  • 受験手数料: 8,000円(非課税)。ほかにシステム利用料660円(税込)がかかる
  • 申込み: インターネット申請のみ。全科目受験の申込期間は6月18日〜7月15日
  • 試験時間: 全科目受験は120分。途中休憩はありません

試験時間が120分、3科目を通しで解くので、時間配分の練習が欠かせません。申込みの手順は、別の記事で詳しく整理する予定です。

科目免除の4つの受験区分

一定の条件を満たすと、科目の一部が免除されます。令和8年度の受験案内では、受験区分が4つに分かれています。

受験区分 受ける科目 免除される科目 試験時間
全科目 法令・約款・国内実務 なし 120分
免除A 法令・約款 国内実務 80分
免除B 約款・国内実務 法令 80分
免除C 約款 法令・国内実務 40分

免除の根拠は、たとえば次のとおりです(令和8年度の区分)。

  • 免除A: ANTAの国内旅行業務取扱管理者研修の修了証書、または前年度に国内実務の科目合格をしたときの科目合格番号
  • 免除B: 観光庁の地域限定旅行業務取扱管理者試験の合格証書
  • 免除C: 地域限定旅行業務取扱管理者試験の合格証書と、研修修了証書または科目合格番号の両方

研修は、旅行会社などの業務従事者が対象です。申請の条件と書類は細かく決まっているため、使えるかどうかは必ずANTAの受験案内で確認してください。なお、全科目・免除Bの不合格者のうち、国内実務で合格点を取った人には「科目合格番号」が付き、次の年度の免除申請に使えます。

合格率はどれくらいか

ANTAが公表した令和7年度の実施結果は、次のとおりです。

区分 受験者 合格者 合格率
全科目 9,759人 3,330人 34.1%
免除A 518人 312人 60.2%
全体 10,329人 3,675人 35.6%

参考として、令和6年度の全科目は受験者10,141人、合格者3,181人で、合格率は31.4%でした。年度や区分によって数字は動くため、合格率の見方は別の記事で詳しく扱います。

学習の進め方のヒント

3科目すべてで60点以上が必要なので、学習は「全科目を平均的に」進めるのが基本です。とくに国内実務は、運賃・料金の計算と観光地理が重なり、短期間では身につきにくい科目です。

  • 法令・約款: 条文や約款の規定を、数字(日数・割合・金額)まで含めて覚える。2つの科目は重なる部分も多いので、まとめて学ぶと効率がよい
  • 国内実務: 計算は手順をパターン化して、何度も解く。観光地理は地図と結びつけて覚える

国内旅行業務取扱管理者講座では、3科目の授業と確認問題を、AI講師のトーレスに質問しながら進められます。講座の内容は、講座ページで確認できます。

まとめ

国内旅行業務取扱管理者試験は、法令・約款・国内実務の3科目で、各科目60点以上が合格基準です。令和7年度の出題例では各科目100点満点で、国内実務の配点は4点と2点の2種類でした。令和6年度からCBT方式になり、全科目受験の試験時間は120分です。誰でも受験でき、研修や地域限定試験の合格などで科目免除も受けられます。最新の日程と条件は、ANTAの公式サイトで確認してください。

参考にした情報

記事の内容は、記載の日付時点で確認した情報にもとづいています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。内容に誤りを見つけた場合は、お問い合わせからお知らせください。確認のうえ修正します。

2026年10月12日約7分で読めます
国内旅行業務取扱管理者試験合格基準配点試験科目CBT
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