「情報セキュリティマネジメント試験は、独学で受かるのだろうか。それとも講座にお金をかけたほうがいいのか」。申込みの前に、多くの方がここで迷います。
この記事では、独学と通信講座を費用・教材・質問のしやすさの3つの面から並べて比べます。どちらが優れているかを決める記事ではなく、ご自身の状況に合う選び方を見つけるための整理です。
料金や条件は変わることがあります。この記事は2026年10月10日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。申込み前に、必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
まず共通でかかる費用: 受験手数料
独学でも講座でも、試験を受けるには受験手数料がかかります。IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の案内(2026年10月10日確認)では、情報セキュリティマネジメント試験の受験手数料は**7,500円(消費税込み)**です。
受験手数料は、受験の申込みでIPAに支払う費用です。講座の料金とは別の費用なので、「受講料+受験手数料」で考えておくと、予算の見通しが立ちます(講座側に含まれるかどうかは、各社の公式サイトでご確認ください)。申込みの流れは申込み方法と受験の流れで整理しています。
独学で進める場合
独学は、市販の参考書や問題集、公開されている問題などを自分で選んで進める方法です。
費用について
参考書の価格は出版社や版によって異なり、この記事では具体的な金額を挙げません。書店や出版社のサイトで確認してください。講座の受講料と比べると、一般に初期費用を抑えやすい進め方です。
独学で自分が担うこと
費用の差は、そのまま「自分で担う作業の差」になります。
- どの順番で何を学ぶか、計画を自分で立てる
- 分からない用語や考え方を、自分で調べて解決する
- 問題演習の量と復習のタイミングを、自分で管理する
計画の立て方は、2か月で合格をめざす学習スケジュールも参考にしてください。出題の傾向をつかむには、科目Aでよく出る分野ランキングが使えます。
通信講座を使う場合
通信講座は、動画や問題集などがひとまとまりになったものを使う方法です。公式サイトで確認できた3社と、資格のエアポートを並べます。
2026年10月10日時点で各社の公式サイトを確認した内容です。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。公式サイトで確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし」としています。
| 項目 | スタディング | ユーキャン | 資格の大原(パススル) | 資格のエアポート |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 15,400円(税込・税抜の表記はページに記載なし) | 23,000円(税込・一括払い)。分割は1,980円×12回(総額23,760円) | 24,400円(税込の表記はページに記載なし) | 月額2,980円・年額9,800円(税込) |
| 受講・視聴期間 | 公式サイトに記載なし | 標準学習期間3か月、指導期間は受講開始から6か月まで | 公式サイトに記載なし | 契約している期間。解約はいつでもでき、次回更新日まで利用可 |
| 教材の形式 | 動画講義、WEBテキスト、スマート問題集、セレクト過去問題、直前対策模試 | 動画講義59レッスン(1回10〜15分)、WEBテスト150問、オリジナル模擬試験。紙の教材はなし | 公式サイトに記載なし(このページでは情報セキュリティマネジメント個別の記載なし) | 1本10分前後の授業動画、確認問題。紙の教材はなし |
| 質問サポート | 人による質問対応は公式サイトに記載なし。AIによる疑問への回答機能あり | あり(1日3問まで) | あり(分からないときの質問対応) | AI講師トーレスへの質問(毎月の回数つき) |
資格のエアポートは月額・年額のサブスクリプション型で、他の3社の「講座を一括で購入する」形とは料金の仕組みが違います。そのため、総額の単純な比較はできません。たとえば2か月だけ使うなら月額、1年じっくり使うなら年額、というように、使う期間によって総額が変わります。
表からわかる違いの読み方
- 支払い方: 一括で購入するか、期間に応じて払い続けるか。短期集中なら期間課金のほうが総額は小さくなることがあり、長く使うなら一括のほうが見通しを立てやすい場合もあります
- 質問の形: 人に質問できる講座もあれば、AIが答える仕組みもあります。「その場ですぐ聞きたい」か「人に確認したい」かで選びます
- 教材の形: ユーキャンと資格のエアポートは紙の教材がなく、スマートフォン中心で学ぶ形です。紙に書き込んで覚えたい人には合わない可能性があります
向いている人の目安
優劣ではなく、状況ごとの目安です。
| こんな人 | 考えやすい選び方 |
|---|---|
| IT業務の経験があり、用語にあまり戸惑わない | 独学でも進めやすい。弱点の演習に時間を使える |
| 費用をできるだけ抑えたい | 独学、または短期間だけ使える料金体系を選ぶ |
| 何から手をつけるか分からず、計画で迷いそう | 順番が決まっている講座だと迷いにくい |
| 疑問が出ると止まってしまう | 質問サポートの形(人かAIか、回数や上限)を比べる |
| 通勤や休憩のすきま時間で学びたい | スマートフォンで動画と問題が完結する講座が合う |
| 紙の参考書に書き込んで学びたい | 独学で参考書を使うか、紙の教材つきの講座を探す |
「独学か講座か」の二択でなくても構いません。たとえば、参考書で全体を一度読み、苦手な分野だけ講座の動画で補う、という組み合わせもあります。
資格のエアポートに合わない人もいます
自社のサービスも同じ基準で書いておきます。資格のエアポートは、1本10分前後の授業動画とAI講師トーレスへの質問で進める講座です。そのため、次のような方にはあまり向きません。
- 紙の教材を手元に置いて学びたい方
- 質問は必ず人に対して行いたい方
- 一度の支払いで、期間を気にせず長く手元に置いておきたい方
一方、授業動画で全体像をつかみ、疑問をその場でトーレスに聞きながら進めたい方には、使いやすい形です。内容は情報セキュリティマネジメント講座のページで確認できます。
選ぶ前にやっておきたいこと
どの方法を選ぶにしても、次の3つを先に済ませると失敗が減ります。
- 受験日の目安を決める: 試験はCBT方式で通年実施です。受験日を決めると、学習に使える期間が見え、期間課金か一括かの判断もしやすくなります
- 自分の学習時間を見積もる: 平日と休日にどれだけ確保できるかを書き出します
- 公式サイトで最新条件を確認する: 料金、期間、質問サポートの範囲は変更されることがあります。特に期間限定の割引があるときは、適用条件を確かめてください
なお、IPAの案内には2026年12月28日以降に試験を休止する予定が書かれています。年内の受験を考えるなら、講座選びと並行して日程を早めに確認しましょう。
まとめ
独学と通信講座のどちらかが正解、ということはありません。費用を抑えて自分のペースで進めたい人は独学、計画づくりや疑問の解決を任せたい人は講座、と考えると選びやすくなります。
- 受験手数料7,500円(税込)は、どちらの場合も別にかかる
- 講座は、料金の仕組み、教材の形式、質問サポートが各社で異なる。表の項目を自分の条件と照らして選ぶ
- 最終的な条件は、各社とIPAの公式サイトで確認する
学習の進め方に迷ったら、まずは2か月の学習スケジュールで全体の流れをつかんでみてください。

