情報セキュリティマネジメント試験を受けようと思ったとき、最初に迷うのが「いつ、どこで、どうやって申し込むのか」ではないでしょうか。この試験は、年に何回かの決まった日に受けるタイプの試験ではありません。
この記事では、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が公開している情報をもとに、申込みから受験当日までの流れを順番に整理します。手数料や手続きは変わることがあるため、最後に「申込み前に公式サイトで確認すること」もまとめました。
この試験は CBT方式(Computer Based Testing) で、通年で実施されています。試験会場のパソコンで受験し、日時と会場は自分で選びます。
IPAは、試験システムの入れ替えのため、2026年12月28日以降に試験の休止を予定していると案内しています(2026年10月2日時点)。CBTソリューションズの案内では、2026年9月1日以降に申し込む場合、選べる試験日は2026年12月27日までです。年内の受験を考えている方は、早めに日程を確保してください。休止期間や再開時期は、IPAの公式サイトで最新の情報を確認してください。
申込みの前に知っておく試験の基本
先に、試験の基本情報を確認します。IPAの公式ページに載っている内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施機関 | IPA(国家試験「情報処理技術者試験」の一区分) |
| 実施方式 | CBT方式・通年(随時)実施 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問(科目A・科目Bの2つの区分) |
| 出題形式 | 多肢選択式 |
| 受験手数料 | 7,500円(消費税込み) |
| 合格基準 | 1,000点満点中600点以上 |
試験の中身(科目Aと科目Bの違いなど)は、情報セキュリティマネジメント試験とはで詳しく説明しています。ここでは「申込み」に絞って進めます。
CBT方式・通年実施とは
CBTとは、紙の問題用紙ではなく、試験会場に用意されたパソコンの画面で問題を読み、マウスやキーボードで解答する方式です。
IPAの公式ページでは、この試験は「CBT方式により随時実施」と案内されています。かつては春期・秋期(のちに上期・下期)の年に決まった時期に実施されていましたが、現在は年間を通じて受験できます。
この点は、学習計画に大きく関わります。「試験日に間に合わせる」のではなく、仕上がりを見て受験日を決めることができるからです。
申込みから受験までの流れ
実際の手順を、順番に見ていきます。細かい画面の操作は変わることがあるため、ここでは全体の流れをつかんでください。
1. 申込み先を確認する
CBT方式の試験は、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBTソリューションズ)のテストセンターで行われます。IPAの受験申込みページでは、申込み時に自分で試験日時と試験会場を選ぶと案内されています。
申込みの入り口は、IPAの試験案内ページ(情報セキュリティマネジメント試験)の「受験申込み」から開くのが確実です。似た名前の別サイトに入らないよう、公式サイトからたどってください。
2. 試験日時と会場を選ぶ
申込みでは、受験したい日時と会場を自分で選びます。CBTソリューションズの案内では、選べる試験日は 当月から3か月先の月末まで です。ただし前述のとおり、2026年9月1日以降の申込みでは2026年12月27日までとなっています。
そのため、受験を決めたら、次の点を考えて日程を選びます。
- 学習がどこまで進んでいるか(仕上がる時期から逆算する)
- 仕事や学校の予定との兼ね合い
- 通いやすい会場があるか
会場は全国にあります。ただし、会場ごとに空いている日時が違うため、希望の日が埋まっている場合もあります。余裕をもって早めに申し込むと選びやすくなります。
3. 受験手数料を支払う
受験手数料は 7,500円(消費税込み) です。IPAの「スケジュール、手数料など」のページで、情報処理技術者試験の各区分は7,500円(消費税込み)と案内されています。
支払い方法は、CBTソリューションズの案内では、クレジットカード、コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)、バウチャー(前売りの電子チケット)の3つです。会社で受験料を負担する場合などは、バウチャーが使われることもあります。
CBTソリューションズの案内では、試験日時・会場の 変更は試験日の3日前まで です(例:試験日が4月10日なら4月7日まで)。また、受験申込後のキャンセル・返金はできません。日程は無理のない日を選んでください。
4. 試験当日を迎える
CBTソリューションズの案内では、試験当日は 本人確認書類の持参が必須 で、有効な書類を提示できない場合は受験できないとされています。どの書類が使えるかは、CBTソリューションズの案内で確認し、前日までに準備しておきましょう。
会場までの道順や所要時間も、事前に調べておくと安心です。CBTは会場のパソコンで受けるため、自宅のパソコンやスマートフォンを持ち込んで受ける試験ではありません。
5. 試験を受けて結果を確認する
試験時間は120分、出題数は60問です。合格基準は、1,000点満点中600点以上とIPAは示しています。
得点は、問題ごとの難しさなどを考慮して算出される方式(IRT:項目応答理論)で計算されます。そのため、「何問正解したから何点」と単純には計算できません。
CBTソリューションズの案内では、試験が終わるとその場で画面に成績が表示されます。試験終了の2〜3時間後からは、マイページでも確認できます。正式な合格発表は、IPAの案内では受験から約1か月後で、合格発表日に合格者の受験番号一覧が公開され、受験者のマイページでも合否を確認できます。
合格に向けた日程の決め方
通年実施の試験では、「いつ受けるか」を自分で決められるぶん、日程の決め方が合否に影響します。考え方の例を挙げます。
| 考え方 | 内容 |
|---|---|
| 先に日程を決める | 申込みで日時を確定し、期限を作って学習を進める。先延ばしを防ぎたい人向け |
| 仕上がりを見て決める | 学習の進み具合を見ながら申し込む。不安が残る状態で受けたくない人向け |
どちらが良いというわけではなく、自分の性格や生活に合わせて選べばよい話です。
ただし、選べる期間には上限があります(当月から3か月先の月末まで)。まだ学習を始めていない段階で、ずっと先の日程を押さえておくことはできません。目安として、学習の見通しが立った時点で申し込むほうが、無理のない運びになります。
学習のスケジュールの組み方は、別の記事でも取り上げる予定です。
配慮が必要な場合
CBT方式で受験できない方に向けて、IPAは筆記による方式の「特別措置試験」を年2回実施しています。2026年10月2日時点のIPAの案内では、前期は2026年11月14日(申込受付は終了)、後期は2027年3月20日の実施予定です。受験申込みの前に特別措置の申請が必要です。
該当する方は、通常のCBTの申込みとは手順が異なります。早めにIPAの案内ページで内容を確認し、不明点は問い合わせてください。
申込み前に公式サイトで確認すること
最後に、申込み前にチェックしておきたい項目をまとめます。次のような情報は変更されることがあるため、必ず最新を確認してください。
- 受験手数料の金額と、使える支払い方法
- 日時・会場を選べる期間
- 日時変更・キャンセルの条件
- 当日に必要な身分証明書の種類
- 試験の休止期間と再開時期
- 試験の出題範囲(シラバス)の改訂の有無
特に出題範囲は、改訂されることがあります。学習教材が最新の範囲に合っているかも、申込みと同じタイミングで確かめておくと安心です。
学習と申込みをセットで進める
申込みの手順そのものは、難しくありません。むしろ悩むのは、「いつまでに、どこまで仕上げるか」でしょう。
情報セキュリティマネジメント講座では、試験に出る論点を短い授業動画に分け、順番に学べるようにしています。授業ごとの確認問題で理解を確かめ、わからない点はAI講師のトーレスに質問できます。学習の進み具合が見えれば、受験日も決めやすくなります。
まとめ
- 情報セキュリティマネジメント試験は、CBT方式で通年実施。決まった試験日はなく、日時と会場を自分で選ぶ
- 受験手数料は7,500円(消費税込み)。試験時間は120分、出題数は60問、合格基準は1,000点満点中600点以上
- 日時は当月から3か月先の月末まで選べる。変更は試験日の3日前まで、申込後のキャンセル・返金はできない
- 当日は本人確認書類が必須。成績は試験終了後にその場で表示され、合格発表は約1か月後
- 2026年12月28日以降は試験の休止が予定されている。最新の情報はIPAの公式サイトで確認する
「申込み」はゴールではなく、学習計画のスタートラインです。受験の流れをつかんだら、試験の中身と学習の順番を決めていきましょう。

